空想じじい

人生は七転び八転び。

#その他人文科学

車椅子の銀行強盗9

大村君は秘密のルートで仕入れた新しい新型コロナウイルスの小瓶を持って「アリソーナ銀行」に向かった。 整理券を取って順番を待った、42番の整理券をお持ちのお客様3番窓口にどうぞ、大村君が3番窓口に向かった。 今日はどういうご用件ですか?。え~…

東鬼畜病院26

新しい病院の退院の3日前に病院から電話が入った。夜中に転んで骨折したようです。何処ですか?。指だと思います。あ~そうですか良かった、指なら大丈夫です5本もあるから。 今日うちの看護師が外科に連れて行きます結果はすぐに連絡します。急がなくても…

東鬼畜病院25

家内から何度か電話が来たが、声だけ聴いていると元気な時の声としゃべり方になってる、本当に良くなってるような気がする。 そして主治医から電話が来た、電気治療は一応終了しました、ウツの症状は回復しました、気になるのは床づれだけです、以前入院して…

じじばば共和国64

新型コロナの影響で共和国内の診療所から検査に医師が巡回にやってきた。花の係長さん体調はどうですか?だるいでやんす~。えっ!何時からですか?。5~6年前からでやんす。う~~~んそうですか、体温は毎日測ってますか?。はい36、3度の高熱が続い…

東鬼畜病院23

翌日、病院まで車で2時間、今日もオムツを履かせてきたので大丈夫だ、ただ外来診療なので、ベッドが空いてないとか通院でいいとかだと俺1人じゃ家で診れない、どうしようと心配しながら車を走らせた、途中でカーナビが道を間違えたが何とか時間内にたどり着…

東鬼畜病院21

突然次女からの電話、お父さん今日家に帰るから駅まで迎えに来て、その足でお母さんの病院へ行こう。 相変わらず勝手な奴だ、お父さんは病院には出入り禁止になってる事はわかってるのに、運転手か?まあいいか久しぶりに次女の顔も見たいし。 駅から1時間3…

総理

バカヤロー早くPCから名簿のデーターを削除しろ。内閣府内では大騒ぎになっている、USBメモリーで個人的に持ってる奴はいないかも徹底的に捜査して捨てさせろ、もし名簿のコピーを持っていてマスコミに公表した奴は、わしの念力で木星に送ってやるから覚悟し…

きょんちゃん48

何を思ったか、最近きょんはリビングでアイロンをかけるようになった、自発的に何かをするのは非常に良い傾向だと思って源之新はうれしくなった。 だが、いつもアイロンをかけてるのはパジャマにハンカチだけ。 源之新はパジャマで外に出かける事はあんまり…

じじばば共和国63

いよいよ、じじばば共和国恒例の1泊2日のアーチェリー合宿が始まる、1日中同じ的を撃ってるのはスリルも面白くもないので、今年からルールを変える事になった。 向かい合って撃つ。えっ!危ないんじゃないの?。大丈夫70メートル離れてるから。あっそー…

我は海の子22

兄貴が中学の2年生の頃だと思った、担任の先生が家にやって来てかあちゃんに、兄貴は勉強が出来るから上の学校にやってくれないか、金の事は奨学金が出るので心配ないから、と言う。 それからも何度か担任の先生が家に来るようになった。 何度目かの時だっ…

東鬼畜病院20

月に1度病院の外で会っていいと言う事だったが。 病院に電話しても家内に取り次いでくれないし、家内の携帯に電話しても出てくれないし、病院には出入り禁止だし、いったいどうやって会へと言うのか? もう1か月以上音信不通になってる、電話を取り上げられ…

きょんちゃん47

最近きょんは内科にも月に1度通っている、貧血らしい。源之新が送り迎えをしている。 病院の前の道は対面通行で狭いし交通量も多い、しかも病院の駐車場は車が10台くらいしか置けなくて、いつも一杯になってる。 源之新はきょんを玄関で降ろしてジムに向か…

東鬼畜病院15

もう後は自分の怒りだけになったのでゆっくりやろう、まずは家内の回復を待つ、たぶん今年の暮ごろになるだろう。 ただ自分の精神状態が暮れまでもつのか?そっちの方が心配。安定剤を1日5回飲まないと落ち着かない、医者からは2回までと言われてる。 今日…

じじばば共和国62

ピンポンポンポン~~~こちらは広報じじばば共和国です。80代の男性が昨夜7時頃に家を出たまま帰りません、服装は黄色のTシャツに黄色のズボンを履いてます、体形は、まるでおにぎりです、心当たりの方はじじばば警察にご連絡をしてください。 花の係長と…

東鬼畜病院1

きょんはあいかわらづ不安定だ、でもパニックを起こしたりあばれたり自傷行為はしなくなった、でも部屋から出て来ない。 きょん庭に置いてある植木鉢の花に毎朝水をやるんだよ、と言うと雨降りの日も傘をさして水をやっている。 この子の将来はいったいどう…

登頂した

しまった!「熊出没注意」の山なのだ、熊寄せの鈴を忘れた!、まあいいか出たら餌になればいいや、と思いながらとにかく頂上まで登りきれば自信になると思いゆっくり登った。約9年ぶり位に裏山の頂上まで1人で登りきった。 もう2度と登ることはないと思っ…