空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん47

最近きょんは内科にも月に1度通っている、貧血らしい。源之新が送り迎えをしている。


病院の前の道は対面通行で狭いし交通量も多い、しかも病院の駐車場は車が10台くらいしか置けなくて、いつも一杯になってる。


源之新はきょんを玄関で降ろしてジムに向かう。一人で病院に行けるようになればどれだけ楽か。普通だったら27歳にもなれば一人で何でもできる年齢なのに、と思うとちょっと悲しくなる。


そして11時に迎えに行く、病院の駐車場はいっぱいで止められないから、病院の向かいのコンビニに居るからと電話をする。


病院の玄関にきょんが出てきたが、立ち止まってきょろきょろしていて道路が渡れない。


しばらく待ってるときょんから電話が入る、お父さん車が切れないから渡れないこっちに来て!。


急がないから道路を渡ってこい!、何時までも待ってるから。


横断歩道も信号もない道路なのできょんは怖くて渡れないのだ、走れば2秒で渡れる道路なのに、源之新はきょんを成長させるためにここは甘やかしてはいけないと思い、3年間待つ事にした。