空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん 8

きょんは最近体中が痛いと言う、検診に行ったときに主治医に告げた、薬が追

加された、源之新にはトラウマがある以前もこんな感じでどんどん薬が増えて

いって、手の平いっぱいの薬を飲むようになって入院する事になってしまった

からだ、だがきょんは体の痛いのが治って気持ちがいいと言う、テンションが

あがりすぎてきた、風呂で一人で大笑いをしている、きょんの食事は、顔に髪

の毛にご飯粒は付けるわ、テーブルにおかずはこぼしまくるわ大変だ、それを

次女が見て、お姉ちゃんのこぼしたおかずで、一人ご飯がたべれるよ!と言

う。確かに食べる量よりこぼす量の方が多いかもしれない、子供用のエプロン

が必要だと思うがもう18歳なのでそんな事は言えない、きょんは食後1時間

くらいすると、辛いよ~と言って大騒ぎをしだす、3人はドキッとする、動悸

がする2年前のトラウマが残っている、源之新は急いでデパスを飲む、きょん

のパニックは1時間ほどで収まる、家内はこれも薬の副作用じゃないかな~と

言う。源之新が買い物に行くときにはきょんが必ずついてくる、まあ外に出た

がるのはいいことだ、その日きょんは台車を押してくれた、そこらじゅうぶつ

けて展示してある品物を落っことす、源之新も何度も後ろからきょんに台車を

ぶつけられて靴が脱げる、注意をしても同じことだ、あんまり言えない。レジ

が終わって駐車場に向かった、きょんは出入り口のガラスのドアにおもいっき

りぶつかった、開かない方から出ようとしたのだ。