空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん 14

突然今日一人で遠くの町まで遊びに行ってくると言い出した、バスから電車に

乗り換えて行く、帰りは電車の駅まで迎えに来てと言う。わかったやってみな

さい。きょんは一人で出かけた。今日は家内が調子が悪く動けないと言う、順

調によくなってたんだけど季節のせいか?源之新も疲れてるので晩ご飯は簡単

にしたい、そうだ!きょんを迎に行くついでにスーパーで刺身を買ってこよ

う、それなら簡単だ、午後2時にきょんから電話が入る「お父さん一時間後に

駅に着くから迎えに来て」と言う、今までは駅に到着してから、お父さん迎え

に来て!と電話をしてきたのに随分進歩した。スーパーで晩御飯のおかずに刺

身を買ってそれから迎えに行けばちょうどいい時間だ、さっそく源之新は出発

した。スーパーで刺身を買って駅に3時に到着した到着の時間なのにきょんが

来ない、20年が過ぎた遅すぎる!きょんに電話をしてみると「お父さんいつ

来るのづ~と待ってるよ」えっどこの駅にいるの?とんがり駅にいる、え~っ

それは一つ手前の駅だよ!まあいい行くからそこで待ってて、源之新はとんが

り駅に行ったがきょんの姿がない、どうしたんだろう?きょんに電話をしてみ

ると、今すぐ行くから!と言う、なかなか来ない、さらに20年が過ぎた、源

之新は刺身が腐るんじゃないかと心配になってきた、やっときょんが来た、ご

めん図書館に行ってた!まあいい、早く帰ろう晩御飯の時間だ、家に着くとも

う6時半になっていた、他に何も作る気にならない今日は刺身だけの晩御飯

だ、あ~ぁ刺身が干物になってる!源之新は一人でコップに半分だけ日本酒を

飲んだ、家内が元気だった頃は一緒に飲んだのにな~と考えながら。翌日源之

新はお腹を壊した。