空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国63

いよいよ、じじばば共和国恒例の1泊2日のアーチェリー合宿が始まる、1日中同じ的を撃ってるのはスリルも面白くもないので、今年からルールを変える事になった。


向かい合って撃つ。えっ!危ないんじゃないの?。大丈夫70メートル離れてるから。あっそーかじゃあ安全だ。えっ?


人、的、人、的、人、的、人、的、人、

的、人、的、人、的、人、的、人、的、


この順番で並べて向かい合って一斉に撃つ、12本撃ったら矢を取りに行って今度はそこから撃つ、合理的でスリルも満点だ。


でも的を外して人に向かって矢が飛んで来たらどうする?危ないんじゃないの?。大丈夫!その時には素早く的の後ろに隠れる。あっそーかじゃあ安全だ。


そして事故もなく初日は終了、夜の宴会はいつもどうり盛り上がった。そして翌朝。


俺の眼鏡がないと言って眼鏡をして探し回る奴、入れ歯をなくしたと言って探し回る奴、薬を忘れた、靴がない、カバンがない、飲みすぎて頭が割れる~~~、朝から大騒ぎをしている。


空想じじいが起きてきた、いや~昨日は呑みすぎた、夜中に何度もトイレに起きるし、ゴキブリジジイのいびきもひどいし寝不足で疲れすぎて今日は練習にならないわ。


係長が起きてきた、あっしも寝れなかったでやんす、歳のせいで体力がなくなったのか?1人で服も脱げなかったし、情けない事に寝返りすら打てなかったでやんす~~。


しょうがないな~係長、とにかく着替えを手伝ってやるよ。よいしょっと!あ~なるほど、これは寝返りしにくかったろう。


背中に矢が刺さってるもん。