空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国 19

2030年、地震の予知に成功した、天気予報よりよく当たる、1週間後にマグニチュード9の地震が来る50メートルの津波も来る当然原発も爆発するだろうと言うニュースが流れた。大変だじじばば共和国のマンションも違法建築なので危ないし、日本中原発だらけだ逃げる場所がない、もう皆お迎えが近いので逃げてもしょうがない気もするが、とりあえず豪華客船をチャーターして全員八丈島に逃げることにした、出港してすぐに三途の川を上り始めた。船長!そっちじゃない。え~~~っまだ生き延びようと思ってるんですか?はい。そーかしょうがないな~じゃあ八丈島に向かいます。日本各地からどんどん八丈島に集まってきた、じじばば共和国御一行が到着した時にはすでに八丈島は大混雑していて、収拾がつかなくなっている。いきなり花の係長がハンドスピーカーを出してきた、小さく前へならえ!いっせいに前へならえをした、まりちゃんだけ両手を腰にやった。さらに人が増えていく、狭い。満員電車よりひどい、立ったまま身動きが出来なくなってきた、ついに1億2千万人が八丈島に上陸した。突然花の係長は真っ赤な越中ふんどし姿になって南に向かって泳ぎだした、サメよけのために、ふんどしの長さは30メートルある、係長!どこまで泳ぐんだい?七丈島でやんす、え~っそんな島があるんですか?当たり前でやんす1丈島からづーとあるに決まってるでやんす。係長は必死で泳いでるがいっこうに前へ進まない、K山さんがふんどしの端っこを足で踏んでいた。くそじじい達はそれを見て大笑いをしている。その時、突然ゴーッと言う音がしてきた、いよいよ大地震が来たかと思った、どうやら地震ではない、八丈島が動き出してる、まさか!係長が引っ張ってると言う事か?信じられない。島が動くはずがないだろ~、夢か?しばらく全員呆然として立ちつくした。ゆうさんが言う、いや、夢なんかじゃない確かにこの島は南に動いてる。うそだ~、キツネにつままれたような話だな~、とその時くそじじいは後ろに何かいる気配を感じた、ひょいっと後ろを振り返ってみたらなんと、くそじじいの尻が、キツネにつままれてた。