何を思ったか、最近きょんはリビングでアイロンをかけるようになった、自発的に何かをするのは非常に良い傾向だと思って源之新はうれしくなった。
だが、いつもアイロンをかけてるのはパジャマにハンカチだけ。
源之新はパジャマで外に出かける事はあんまりないので、パジャマにはアイロンはいらないんじゃないかと思ったが一生懸命にやってるので何も言わなかった。
でも来る日も来る日もパジャマだけにアイロンをかけてるので、源之新は思わず言ってしまった。パジャマで外に出かける事なんかないのでパジャマにはアイロンはいらないよ。
きょんは少し戸惑った顔をした。
それ以来一切きょんはアイロンをかけなくなった。しまった!せっかくきょんが自発的にやりだしたのに。源之新は余計な事を言わなければ良かったと反省した。
これはまずいと思って、きょんにアイロンがけを頼むために、源之新は自分のタンスを一生けん命に探したが、ジャケットにセーターにジーンズに、いくら探してもどれもアイロンなんか必要ない服しか出て来なかった。
やっぱりそうか!、そんな高級な服を買った覚えがないもんな~~~。