空想じじい

人生は七転び八転び。

東鬼畜病院21

突然次女からの電話、お父さん今日家に帰るから駅まで迎えに来て、その足でお母さんの病院へ行こう。


相変わらず勝手な奴だ、お父さんは病院には出入り禁止になってる事はわかってるのに、運転手か?まあいいか久しぶりに次女の顔も見たいし。


駅から1時間30分、病院に着いた。お父さんはコンビニで昼飯食べてその辺をうろうろ犬みたいにして待ってるよ。わかったお母さんに会ってくる。


しばらくしたら次女から電話が入った。あ母さんを散歩に連れ出したよ、今駐車場に居るから来なよ。えっ!出れたの?わかったすぐに行く。


3人で近くの神社の方に歩いた。家内が言う、お父さんもう死んだと思ってた。ハハハハ~まだ死なないよ、顔色悪いな寒いからか?、でも足取りがしっかりしてきた。


もうお母さんの顔を見たし寒くて風邪を引いてもいけないし病院に戻りな、家族は皆元気にしてるから心配しなくていいよ、わかったね。家内はうん!とうなずいた。そして次女と病院に帰って行った。


そうか!次女は最初から家内を病院から連れ出して俺に合わせるつもりだったんだと思った。


次女はシャイだから、誕生日おめでとうとか言わない子なんだ。この前もお父さん初月給もらったからと言って封筒をポン!と投げて、小遣い。


えっ!中を見たら5万円、これは宝物だ一生使えないな大事に飾っておくよ。


翌日前から欲しかったアーチェリーの道具をインターネットで見つけてどうしても欲しくなった、5万円か?高いな~、無理だな~。


その時ふと机の引き出しを開けたら5万円あった、即注文してしまった。