しまった!「熊出没注意」の山なのだ、熊寄せの鈴を忘れた!、まあいいか出たら餌になればいいや、と思いながらとにかく頂上まで登りきれば自信になると思いゆっくり登った。約9年ぶり位に裏山の頂上まで1人で登りきった。
もう2度と登ることはないと思ってたので感慨無量だった、家族4人で登った事もあったので、所々で思い出がよみがえって来て懐かしかった~、息切れがしたくらいで足腰は平気だった、ずいぶんと体力がついたぞ。
最後に登ったのはガンが発覚する前で、非常に調子が悪かった時だった。半分ほど登った所で死にそうになったので引き返そうと思ったら、上から片足の男の人が松葉杖をつきながら凄いスピードで降りてきた、どう見ても俺より年上だ。くそ~負けたらあかんと思い頑張って頂上まで登った。
やった~と思った時に体が振るえ始めた、しまった!低血糖だ!ふらふらしながらなんとか下山した、すぐに車に乗って家に急いだ、すると変な感覚に襲われた、体から気持ちが離れていく、心と体が分裂して体がかってに車を運転してる、気が狂った?、なんてこった~と思ったら過呼吸が出て苦しくなった、何とか家にたどり着いて玄関を入ってそのまま倒れこんだ、もう死ぬんだろうか?苦しいのと恐怖で2時間くらい動けなかった。
俺はいま心身ともに1年に3歳づつ若くなっている気がする、間違いない、体力もついてきたしこのまま10年続けば、え~~~っと何歳まで戻るんだろう?計算出来ない、想像もつかない。