空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国64

新型コロナの影響で共和国内の診療所から検査に医師が巡回にやってきた。
花の係長さん体調はどうですか?
だるいでやんす~。えっ!何時からですか?。5~6年前からでやんす。う~~~んそうですか、体温は毎日測ってますか?。はい36、3度の高熱が続いてます。
高熱が続いている?う~~~んコロナかも。


味はわかりますか?。それがわからないコーヒの味がわからない。えっ!後はワインの味もわからない。えっ!う~~~んどんな風に分からないんですか?。コーヒーはいつも自販機の缶コーヒーなんですが、ブルーマウンテンなのかキリマンジャロなのか味の区別がつかないんでやんす、ワインは30万円のワインと1000円のワインと味の区別がつかないんでやんす。
味がわからない?、う~~~んコロナかも。


部屋にいるときにもマスクは付けてますか?。はい24時間付けてます。食欲はありますか?。あるんですが食べれないでやんす。どうしてですか?。それが箸を口の近くまで持って行くとどういうわけか落ちてしまうんでやんす。そうですか、今日からは試しに食事の時にはマスクを外してみてください。
食欲があるのに食べれないね~、う~~~んコロナかも。


花の係長さんもしかしたらコロナかもしれません、薬を飲みますか?。はいぜひ。じゃあアビガンを飲みましょうか、早期に飲めば効きます、ただし副作用があります、子供がうめなくなりますよ。え~~~っ子供が産めないんですか?どうしようかな~~~。何を迷ってるんですか男らしくスパッと決めてください。はい飲みます。


じゃあこのアビガンを6粒飲んでください。はい、うえぇっ苦い!うえぇっ!苦い!水水水。え~~~っそんなはずないんですがね、じゃあ私も飲んでみます、何~にも味を感じないんですけどね、おかしいな~薬間違えたかな?ゴホン!ゴホン!。


今日は急いでて老眼鏡を忘れて来て文字がよく見えないんですよ、すいませんあんたの老眼鏡を貸してください。いいでやんすよ。ハハハハ~そうだったのか遂に原因がわかりました、薬の瓶にセイロガンと書いてありました。

 

 

 

 

東鬼畜病院24

鬼畜先生に酷い目に遭わされて、コロナウイルスに酷い目に遭わされて、次は何に酷い目に遭わされるのか?楽しみになって来た。


主治医は薬を減らす事と電気治療と併用していきます、2か月の入院の予定です、電気治療は効かない人は全く効きませんが効く人には劇的に効きます。容態を診ながら治療をしていきます。


1週間後病院に電話して家内の様子を聞いた、じゃあ本人に電話させますと言う、ろれつが回るの?と思ったがすぐに電話が来た、どうだ調子は?「大丈夫元気だよそっちはどう?」まさか!元気だった時のしゃべり方になってる、信じられない、まるでキツネにつままれてるようだ、周りを見回したがキツネは1匹もいなかった。


治療がうまくいってるんだ、嬉しくなった。


数日たってから病院から電話があった、ウツの方は順調に回復してますが床づれが酷くてなかなか治りません、重度の床づれです薬は付けてるんですがもしかしたらそれの専門の病院へ行く方が良いかもしれません。


あぁぁぁぁ~~そうですか?とにかくウツを治すのが先決なのでそれから考えます。

 

 

 

 

東鬼畜病院23

翌日、病院まで車で2時間、今日もオムツを履かせてきたので大丈夫だ、ただ外来診療なので、ベッドが空いてないとか通院でいいとかだと俺1人じゃ家で診れない、どうしようと心配しながら車を走らせた、途中でカーナビが道を間違えたが何とか時間内にたどり着く。


手続きを終わらせたら体温測定、家内は37、8度あった、えっ!まさか、すぐに2人とも別の待合室に連れていかれてこの部屋を出ないでくださいと言われインフルエンザの検査をされたが陰性だった、じゃあコロナか?でもコロナの検査はされなかった。


そして診察が始まった、くだらない事をたくさん聞かれた、挙句の果てに今は病室が空いてないので予約をして帰ってくださいと言われた、なんてことだ俺一人では今の家内を24時間診る事はとても出来ない、老老介護で2人ともくたばってしまう。まあその時はその時だしょうがない。


帰ろうかと言って予約の窓口へ行った、ちょっと待ってください1部屋空きそうです。しばらく待つと、じゃあ入院の手続きをしてください。ヤッタ!。


ホットして手続きをして家に帰った。3日後入院の荷物を持って病院に行った家内は顔色が良くなっていた。


これからは何時でも面会が出来るし、電話でも看護師さんに容態が聞ける、俺は体も心も一気に軽くなった。


そして5日後面会に行った。すいません面会が出来なくなりました、えっ!どうして?。コロナウイルスの件で面会の方は病棟には入れなくなりました、病院の方針です。

 

 

 

 

 

 

東鬼畜病院22

3月9日遂に家内を東鬼畜病院から奪還した。
昼過ぎ、家内の妹と俺と病院に家内を迎えに行った、俺は病院には入れないので外で待っていた、長い間家内に会ってない不安と、東鬼畜病院から家内を奪還できる嬉しさで変な感じだが嬉しさの方が大きかった。


しばらくして家内がスタッフに両脇を支えられながら無表情で出てきた、唖然とした、こんなに悪くなってたのか!ショックだった、何か言ってるけどろれつがうまく回ってなくて聞き取れない、けど俺の事は覚えているようだ、ホッとした。


晩御飯の用意と風呂は家内の妹がやってくれた、後は俺が家内を寝かせるだけだ。もう寝ようかと言って部屋に連れて行こうとしたら突然立ち止まって動かなくなった、どうした?おおおおお!し、オシッコ漏らしたか?うん。


まずいな、今日はオムツをして寝かせておこう、そして薬を飲ませて布団に入れたら変な顔をしてる、どうした?。蛇がいる。えっ!どこに?。そこにいる。幻覚だ何もいないよ、もう寝よう。


こんな状態で明日無事に病院にたどり着けるんだろうか?心配しだしたら眠れなくなった、睡眠薬を飲んで寝る事にしたが間違えてビタミン剤を飲んでしまった、部屋の電気を点けて睡眠薬を探して飲んで寝た。

 

東鬼畜病院21

突然次女からの電話、お父さん今日家に帰るから駅まで迎えに来て、その足でお母さんの病院へ行こう。


相変わらず勝手な奴だ、お父さんは病院には出入り禁止になってる事はわかってるのに、運転手か?まあいいか久しぶりに次女の顔も見たいし。


駅から1時間30分、病院に着いた。お父さんはコンビニで昼飯食べてその辺をうろうろ犬みたいにして待ってるよ。わかったお母さんに会ってくる。


しばらくしたら次女から電話が入った。あ母さんを散歩に連れ出したよ、今駐車場に居るから来なよ。えっ!出れたの?わかったすぐに行く。


3人で近くの神社の方に歩いた。家内が言う、お父さんもう死んだと思ってた。ハハハハ~まだ死なないよ、顔色悪いな寒いからか?、でも足取りがしっかりしてきた。


もうお母さんの顔を見たし寒くて風邪を引いてもいけないし病院に戻りな、家族は皆元気にしてるから心配しなくていいよ、わかったね。家内はうん!とうなずいた。そして次女と病院に帰って行った。


そうか!次女は最初から家内を病院から連れ出して俺に合わせるつもりだったんだと思った。


次女はシャイだから、誕生日おめでとうとか言わない子なんだ。この前もお父さん初月給もらったからと言って封筒をポン!と投げて、小遣い。


えっ!中を見たら5万円、これは宝物だ一生使えないな大事に飾っておくよ。


翌日前から欲しかったアーチェリーの道具をインターネットで見つけてどうしても欲しくなった、5万円か?高いな~、無理だな~。


その時ふと机の引き出しを開けたら5万円あった、即注文してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総理

バカヤロー早くPCから名簿のデーターを削除しろ。
内閣府内では大騒ぎになっている、USBメモリーで個人的に持ってる奴はいないかも徹底的に捜査して捨てさせろ、もし名簿のコピーを持っていてマスコミに公表した奴は、わしの念力で木星に送ってやるから覚悟しとけ。


モリカケ問題では昭恵夫人がちょっとヤバかったけどうまくいったんだから、きっと桜を見る会問題もうまくいくに決まってます、落ち着いてください総理!。


バカヤロー落ち着いていられるか、公職選挙法違反になるかもしれないんだぞ!とにかく名簿は徹底的にインポするんだインポ、おい!第一秘書、インポだぞ、インポ、分かったか?。隠ぺいでしょ?総理。


いったい誰がインポやねん、ドジばっかりする総理だ、全部周りのせいにするんだからやってらんないよ。


おい秘書達、絶対に名簿のデータは復元はさせては駄目だぞ!それとプリントした紙を見つけたら1枚残らずシュレッダーにかけるんだ。


総理!プリントが冷蔵庫から出てきました、シュレッダーにかけるんだ。総理!トイレからプリントが出てきました、誰かが尻を拭くのに使ってたと思われます、シュレッダーにかけるんだ。総理!パンツの中からプリントが出てきました、うるさいぞ1枚残らずシュレッダーにかけろと言ってるだろ!


総理!昭恵夫人が一番ヤバイと思うんですが?いちいちうるさいぞ~~~~!


シュレッダーにかけるんだ。

 

きょんちゃん48

何を思ったか、最近きょんはリビングでアイロンをかけるようになった、自発的に何かをするのは非常に良い傾向だと思って源之新はうれしくなった。


だが、いつもアイロンをかけてるのはパジャマにハンカチだけ。


源之新はパジャマで外に出かける事はあんまりないので、パジャマにはアイロンはいらないんじゃないかと思ったが一生懸命にやってるので何も言わなかった。


でも来る日も来る日もパジャマだけにアイロンをかけてるので、源之新は思わず言ってしまった。パジャマで外に出かける事なんかないのでパジャマにはアイロンはいらないよ。


きょんは少し戸惑った顔をした。


それ以来一切きょんはアイロンをかけなくなった。しまった!せっかくきょんが自発的にやりだしたのに。源之新は余計な事を言わなければ良かったと反省した。


これはまずいと思って、きょんにアイロンがけを頼むために、源之新は自分のタンスを一生けん命に探したが、ジャケットにセーターにジーンズに、いくら探してもどれもアイロンなんか必要ない服しか出て来なかった。


やっぱりそうか!、そんな高級な服を買った覚えがないもんな~~~。