空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国63

いよいよ、じじばば共和国恒例の1泊2日のアーチェリー合宿が始まる、1日中同じ的を撃ってるのはスリルも面白くもないので、今年からルールを変える事になった。


向かい合って撃つ。えっ!危ないんじゃないの?。大丈夫70メートル離れてるから。あっそーかじゃあ安全だ。えっ?


人、的、人、的、人、的、人、的、人、

的、人、的、人、的、人、的、人、的、


この順番で並べて向かい合って一斉に撃つ、12本撃ったら矢を取りに行って今度はそこから撃つ、合理的でスリルも満点だ。


でも的を外して人に向かって矢が飛んで来たらどうする?危ないんじゃないの?。大丈夫!その時には素早く的の後ろに隠れる。あっそーかじゃあ安全だ。


そして事故もなく初日は終了、夜の宴会はいつもどうり盛り上がった。そして翌朝。


俺の眼鏡がないと言って眼鏡をして探し回る奴、入れ歯をなくしたと言って探し回る奴、薬を忘れた、靴がない、カバンがない、飲みすぎて頭が割れる~~~、朝から大騒ぎをしている。


空想じじいが起きてきた、いや~昨日は呑みすぎた、夜中に何度もトイレに起きるし、ゴキブリジジイのいびきもひどいし寝不足で疲れすぎて今日は練習にならないわ。


係長が起きてきた、あっしも寝れなかったでやんす、歳のせいで体力がなくなったのか?1人で服も脱げなかったし、情けない事に寝返りすら打てなかったでやんす~~。


しょうがないな~係長、とにかく着替えを手伝ってやるよ。よいしょっと!あ~なるほど、これは寝返りしにくかったろう。


背中に矢が刺さってるもん。

我は海の子22

兄貴が中学の2年生の頃だと思った、担任の先生が家にやって来てかあちゃんに、兄貴は勉強が出来るから上の学校にやってくれないか、金の事は奨学金が出るので心配ないから、と言う。


それからも何度か担任の先生が家に来るようになった。


何度目かの時だった、兄貴が担任の先生に、もう家に来ないでくれ俺は進学しない、俺が進学したらこの家はどうなるんや?母ちゃん1人では大変すぎて米は作れないし。


弟のコウはいずれこの家を出て行かなきゃいかん、これからは学歴社会になる、最低でも高校は出してやらんと弟のコウはアホやから生きていけない。


それからは兄貴は百姓をして米の収穫が終わると来年の春まで出稼ぎに出ていくようになった。


コウが高校の2年の頃悪い友達に誘われてタバコを吸うようになった、ある日家でタバコを吸ってたら兄貴に見つかった。バカヤロー俺が一生懸命に働いて生活費やお前の学費を払ってるんやぞ、自分が稼いだ金ならタバコも酒も何を買ってもかまわん、


学校に遊びに行ってるだけなら俺と変われ!俺は今からでも高校へ行って大学まで行く、お前は百姓をしろ!。悲しげな顔で怒られた。


コウは何も言えなかったが心の中では済まないと思った。


それからはコウはタバコは友達にもらう事にした。

東鬼畜病院20

月に1度病院の外で会っていいと言う事だったが。


病院に電話しても家内に取り次いでくれないし、家内の携帯に電話しても出てくれないし、病院には出入り禁止だし、いったいどうやって会へと言うのか?


もう1か月以上音信不通になってる、電話を取り上げられてるんだろうか?具合が悪くなってしまったのか?わからない。


最近俺は精神安定剤を飲む量が増えてしまった、足りないので今は2つの病院で安定剤をもらってる、面倒くさいけど1日2錠までだと言うのでしょうがない、他の薬はいくらでも出してくれるのに。病院はケチだぜ。


まあ安定剤も、少し眠くなって怠くなるだけで気分が良くなるわけじゃないので飲みたくないけど、違う世界に入りそうになるのがヤバい感じがするので飲んでるだけ。


長女の事件が時効になるまで後1年、それまで家内を人質にしておきたいので変な薬を家内に飲ませてるんじゃないかと思ってしまう、鬼畜先生はそれが平気で出来る人間だと俺は思ってるから。


法律で長女の事件が時効になっても、俺の頭には時効だからはい!おしまい、と言う高級な概念なんか付いてない、その代わりに死ぬまで許さないぞ!と言う低俗な概念が付いている、とっても残念に思う。

 

 

 

 

 

 

アーチェリー

この間、中丸さんが射場の向こう側の公団住宅の3階の窓に矢を打ち込んでしまった、ハハハハ~中丸さんなら考えられる事、さいわい改装中で誰も居なかったのは不幸中の幸いだった。


中丸さんはしょっちゅうそういう面白い事をやってくれる、この前の大会の時には隣の的を撃ってしまうし、ハハハハ~。


新人さんの子供の初めての大会出場の時には、新人さんに隣の的の番号を教えてしまって付き添いに来てたお母さんに、怒られていたしハハハハ~。


次の面白い事もきっと中丸さんがやってくれるだろうハハハハ~。


そして大会前日の土曜日、俺はアーチェリーの練習に行こうかジムで軽く運動をしようか迷っていた、やっぱりジムでのんびりしようかな~と思ってクルマで家を出た、


なんだか今日は涼しいな!予定変更だ!やっぱりアーチェリーにしようと思い高速で1時間ちょっとかかる射場に向かった。


射場に到着して的を用意して少ししたら知り合いが2人やって来た、おはよう~、明日の大会に出るから今日はのんびり撃つよ。


それがいいよ、自分たちも出るから。


よし!弓の準備をしよう!車のトランクを開けた。しまった!


弓のケースを忘れてきた。

 

 

 

きょんちゃん47

最近きょんは内科にも月に1度通っている、貧血らしい。源之新が送り迎えをしている。


病院の前の道は対面通行で狭いし交通量も多い、しかも病院の駐車場は車が10台くらいしか置けなくて、いつも一杯になってる。


源之新はきょんを玄関で降ろしてジムに向かう。一人で病院に行けるようになればどれだけ楽か。普通だったら27歳にもなれば一人で何でもできる年齢なのに、と思うとちょっと悲しくなる。


そして11時に迎えに行く、病院の駐車場はいっぱいで止められないから、病院の向かいのコンビニに居るからと電話をする。


病院の玄関にきょんが出てきたが、立ち止まってきょろきょろしていて道路が渡れない。


しばらく待ってるときょんから電話が入る、お父さん車が切れないから渡れないこっちに来て!。


急がないから道路を渡ってこい!、何時までも待ってるから。


横断歩道も信号もない道路なのできょんは怖くて渡れないのだ、走れば2秒で渡れる道路なのに、源之新はきょんを成長させるためにここは甘やかしてはいけないと思い、3年間待つ事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東鬼畜病院19

夜真っ暗になった、鬼畜先生が病院から出てきて車のそばまで来た、金蹴りを1発ウ~~~っと前かがみになったところで右の回し蹴りで気絶した、手と足を縛り山の中に車を走らせた。


下見をしておいた目的の杉の木に到着この辺りは夜には車は全く通らない、特注の超合金で出来たチェーンを杉の木に巻き付けて特注の小さな手錠をチンコにはめて思いっきり絞めて杉の木のチェーンに接続した、絶対に外れない。そして手足をほどいてやった。


鬼畜先生が気が付いた、痛てててて何するんだ?。


あと1時間ほどでチンコが壊死する、スマホと、剪定鋏と、氷の入ったクーラーボックスを置いておく、さあ二択だ!鬼畜先生。


救急車を呼ぶか?。でもこのチェーンを外して病院に到着するまでには4時間ほどかかるだろう、チンコは壊死するが痛みもなく綺麗に治る、ただ短くなってオシッコをしにくくなってしまう。


それとも剪定鋏で壊死する前に自分でチンコを切ってクーラーボックスに入れて病院に持って行けば間違いなく再生出来る。国道に出るまで歩いて20分、そこで誰かの車を止めて病院に送ってもらえば所要時間は1時間だ、間に合う。


どっちを選ぶかはあんたしだい。


なお剪定鋏は錆びてるので切れ味がちょっと悪いが何回かやれば切れると思う、ノコギリよりは良いかと思うよ。


がんばれ!鬼畜先生やればできる、幸運を祈る。


さてと、帰ろうとしたが道が細すぎてバックでしか帰れない暗くて後ろが見えない、ガサガサガサ、あ~~~~っ谷底に転落して目が覚めた。


ベッドから落ちてた。

東鬼畜病院18

9月15日家内に会いに東鬼畜病院のそばにある家内のアパートに行った、どうして患者と面会するのに病院に入る事が出来ないのかと考えると怒りが込み上げてきた。


約4か月ぶりに家内に会う、かなり緊張した。家内が看護師さんに付き添われふらふらしながら歩いてきた。


顔が変わってる、目が座って完璧な病人の顔だ、ろれつもうまく回らない入院当時よりかなり悪そうだ、たぶん薬のせいだろう、ショックを受けたが平静を装った。


看護師さんに4時までには病院に帰るようにと言われた。このまんま家に連れて帰ろうかとも思ったがこの状態では階段から転げ落ちて大怪我しそう、俺一人では24時間は診れない。


でも家内の様子が分かったので、想像だけで心配してる時の5分の1くらいに気楽になった。あとはこの状態を説明して受け入れてくれる病院を探すしかない。


ここは田舎なので病院の数が少なくかなり難しそうだ。


今まで東鬼畜病院に電話をすると必ず「元気ですよ」と言ってたのがウソだった事に改めて腹が立つ。


屁が臭いと皆に嫌われてる!訴えられる!。何言ってるんだ屁なんか皆臭いんだ、バラの香りのする屁をこく奴なんかいないよ。


なんか変な妄想が出て来てるので心配だが、現状がわかったので心配の質が変わった。