まだ小さい頃、家は貧乏で金がなかった、親父は魚釣りのへたくそな漁師だっ
た、何処の家もイナダをたくさん釣って大漁をしてるのに親父は売れないサバ
の大漁だった、大量のサバの塩辛を作って毎日食べていた。親父が大漁をした
と言う記憶が1度もない。豆腐すらめったに食べれなくて、豆腐1丁で家族8
人が食べる、ただ田んぼに畑があるので野菜類とサバの塩辛には不自由しな
い。貝もあった。ハムとかソーセージとかの加工品はお金がいるので食べれな
い。昼間は両親がいないので姉が良く料理をしてくれた、玉子焼きは貴重品で
1個を割って丼にいれ水をたくさん入れて量を増やす、それを兄弟4人で食べ
る、ふにゃふにゃして味も薄い、一度でいいから1人で卵1個食べてみたいと
思ってた。ある日じいちゃんがニワトリを5匹もらってきたひよこよりもう少
し成長してる、じいちゃんが言う、もう少し経てば卵を産むから毎日玉子焼き
が食べれるようになるぞ~、やった~うれしくなって早く大きくなるように毎
日たくさん餌をあげた、そのうち大きくなって1匹が卵を産んだ、殻が柔らか
く暖かい、じいちゃんはあ~カルシュームが足りないから牡蠣の殻を砕いて食
わせるようにと言うので食わせると、ちゃんとした卵を産むようになった、で
も3日に1度くらいしか卵を産まない。それでもうれしかった、ただいくら待
っても残りの4匹は卵を産まない。じいちゃんどうして4匹は卵を産まないん
だろう?う~んたぶんオスだ!