空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国57

桜の花びらが散ってあたり一面ピンク色に染まった、ついに桜の季節も終わろうとしている。わずかに5~6輪残った桜を見つけて孟民じじいさんは。おっ!ついに桜が咲き始めたか~気分爽快だ!と言いながらこんな日にはブリキのチョコレートが食いたい、と訳のわからない事をつぶやきながら徘徊コースを散歩している。

そのすぐ後をゆうさんはこんな良い天気には毒入りバナナを食べながら芝生に寝っ転がってぼんやりと山火事でも見ていたいな~~~、とつぶやきながら散歩をしてる。そのすぐ後を空想じじいがこんな良い天気にはカエルをひっ捕まえて尻にストローを差し込んで思い切り息を吹きこんで遊びたいな~。と蟻の行列のように歩いて行った。

すると逆方向からコトブキさんが、今日は恒例の楽しい楽しい草取り選手権の日だよ~~~今年こそ優勝するぞ!!!と飛びはねながらやって来た。

中央広場に来るとどういうわけ一升瓶が並んでいる、当然芝生の上で酒盛りが始まった。じゃあ今日のテーマはアレルギーの話にしようと空想じじいが言う。アレルギーか?それはかわいそうに。終わり。

あっしなんか酒のアレルギーがあって呑むとどういうわけか酔っ払うんでやんす~~~。それはかわいそうに。終わり。

え~~~それで終わりかよ、会話にならないじゃないか、聞いてくれ~俺の知り合いの子供は米のアレルギーがあるんだ日本人なのに米が食えないんだ大変だと思うだろ?でも本人は「ぼぼぼぼぼくはパンが大好きで3食パンで平気なんだ」と言っている。じゃあ問題ない。終わり。

おいおい真剣に聞いてくれ~、もっと凄いアレルギーがあるんだ俺だったら生きて行けないアレルギーだ、俺の甥っ子は小さい頃からアワビのアレルギーがあって触っただけでもアレルギーがでる、一生アワビが食えない体なんだ、だからそれ以来甥っ子はアワビを食ってないんだ、アワビが食えない人生なんて想像すら出来ない、叔父さんとしてはかわいそうでかわいそうで、替われる物なら替わりたくないな~と思った。

結論から言うと貧乏で金がなくてアワビが買えないと言う事なんでやんすね?。そ~貧乏なんだよ。それはかわいそうに。終わり。