空想じじい

人生は七転び八転び。

我は海の子 17

やっさんと呼ばれてる叔父さんが家から坂を下っていった所に住んでいる、やっさんは器用で家もブロックで自分で作ってるが2階が中途半端なままに何年も未完成の状態で住んでいる。

でも魚突きの名人で村では有名な人だ、夕方5時くらいにになるとモリを持って海に泳ぎ出す、そんなに沖には行かない50メートルくらい沖の岩場のあたりを潜ってる、コウは岸壁に座ってぼんやりと、やっさんがあがってくるまで見てる、潮が引くとコウ達が岩場伝いに歩いて魚釣りに行く岩場だ、そしてわずか30分ほどであがって来る、でも大きな魚をたくさん突いてる、コウ達はその岩場ではアイナメやべラくらいでそんな大きな魚は釣った事がないのに不思議だ。

さすが名人やっさんだ、やっさんすごいね~兄貴。何が?。わずか30分ほどであんなにいっぱい魚を突いて来るんだよ。ハハハハ~やっさんのすごいのはそんな事じゃないんだよ、いいか、旅館からの注文を受けるんだ。

「夕方の6時にアイを5匹に黒鯛を2匹、大きさは50センチ位でよろしくお願いします」そうすると5時頃にやっさんは海に行く、しかも身を傷つけないように急所を1発でしとめて、きっちり注文の数だけ突いてくる、そこがやっさんの名人と言われるすごい所なんだ。