空想じじい

人生は七転び八転び。

我は海の子 13

5人は灯台のそばの神社に向かった、もう夕暮れまじかだった、この神社の藪には神の使いの白いキツネが住んでいて、そして暗くなるとそのキツネが白い着物を着た人間にばけてお供え物を食べにくると言われている、ちょっと不気味な神社だ。じゃんけんで市君が鬼になった、もうい~いか~い、ま~だだよ~。そしてコウは神社から100メートルほど離れた灯台のそばの茂みに隠れた。
 
ちょうど体がスッポリと入る空間があった、ここなら絶対に見つかる事はない、ハハハハ~ヤッタ~、枯葉がたくさん積もっていて横になったら気持よくなって寝てしまった、目をさますとあたりは薄暗くなり始めていた、コウはそ~~~っと神社に鬼を見に行った、いない!神社の周りは大きな木々に覆われててうっそうとしている、暗くてよく見えない、りょうちゃ~~~ん、いっちゃ~~~ん、みつく~~~ん、叫んだが返事がない!しまった!置いてかれたんだ、心臓がバクバクしてきた。
 
あたりは真っ暗になって来た、キツネが姿を変えて出てきたらどうしよう、ひざがガクガクしてきた、前だけを見て全速力で家に向かって走り出した、木が風を受けてざわざわと音がする、白い着物を着た何者かが後ろを付けて来てるような気がする、怖くて後ろが振り向けない50段くらいの階段を一気に駆け下りた、心臓が飛び出しそうになった。
 
さらに100メートルくらい走った、やっと民家の明かりが見えた、ほっとして歩いて恐る恐る後ろを振り向いたが何も後を追って来てない、ふ~~~よかった~、と思ったら心臓が飛び出していたので心臓を元に戻して歩いて家に帰った。