空想じじい

人生は七転び八転び。

我は海の子 12

おーいコウ、早く登ってこいよ!わかったよ今登ってるよ。でもコウは腰から下に力が入らない、この時はまだコウは自分が高所恐怖症だとは気が付いてなかった、どうしたんだろう?体も振るえてる。
 
途中まで登ったら、はしごの1本が錆びてなくなってる、そこがどうしても怖くて登れない、ほかのはしごもみんな錆びて今にも折れそうだ。鉄で出来た高さ5メートルほどの火の見やぐらを5人で登ってる。
 
4人はもう登りきって上でコウを待っている。いい景色だな~と言いながら満君が火の見やぐらを揺らしてる、コウ!なにやってるんだ!早くこいよと言ってまた揺らす、ギシギシといって火の見やぐらがゆれる、コウはますます怖くなって完全に動けなくなった、どうしよう?このままじゃ皆にバカにされる。
 
そのうち満君がよ~~~し神社に行ってかくれんぼしよう、と言って降りてきた、コウ!お前遅いんだよ早く降りろ!満君はコウの頭を足でグリグリ踏みつけた、イタタタタタわかった降りるよ、コウは降りてほっとした。でも今現在、満君に頭を踏みつけられた時の副作用で頭のてっぺんからハゲてきた。