空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国 33 後編

船長はボケが進んで、北も南もわからなくなったコトブキさんだ。北極を越えて南極を越えて赤道を越えてやっと尖閣諸島に到着をした、すぐに尖閣諸島の周りに海底ケーブルを幅1キロで敷き詰める作業を始めた、本部はすでに沖縄に設置してある、まりちゃんと頭を霜焼けにしたゆうさん達は本部で待機してほしい、いまから沖縄まで泳いで行って連絡を待ってください。ケーブルを全部敷き詰めたら電話するから機械のスイッチを入れてくれればいい、たったそれだけの簡単な仕事だ、わかったわ。といって甲板から海に飛び込んで泳いで沖縄に向かった。それから7日後尖閣諸島の周りをケーブルで敷き詰める作業は無事に終わった。空想じじいはさっそく本部に電話を入れたトゥルルルル「ただ今留守にしています、今日も暑いのでまた生ビールの大ジョッキを7杯のみに行ってきま~す、御用の方は発信音の後になんかしゃべれ、プ~~~~ッ。」バカヤロ~~~仕事に来てるんだぞアホ、帰ったらすぐに機械のスイッチを入れろ!!!。しょうがないな~。さあ急いでこの海域を出よう、今我々は落とし穴の上にいるんだ、危ない。え~~~っまだ何も掘ってないでやんす~~~、7日もかかってケーブルを敷いたろ、あれが落とし穴なんだ、あのケーブルには無数の小さな穴が開いていて大量の空気が出る、すると浮力が小さくなって船は沈没する、舟は空気には浮かない。へ~よくわからないでやんす~~~。まだ大丈夫でやんす~、まりちゃん達は生ビールの大ジョッキを7杯のみに行ってるんだ早くても3時間はかかるでやんす~のんびり釣りでもして行きましょう。ヒ~ハ~~~~K山さんが叫んだ!おい!カワハギが入れ食いになって来たぞ、その時だったド~~~ンという大きな音がして船が揺れた、どうやら北朝鮮のミサイルが操舵室に着弾して燃え上がったようだ。おっくさんが叫んだ!あ~~~っ大変~芋を持ってくるのを忘れた~あんないい火になってるのに、くやしい~~~焼き芋が出来ない。ヒ~ハ~~~~またK山さんが叫んだ、大変だ!クーラーボックスがいっぱいでカワハギが入れられないどーしよう?係長のクーラーボックスもいっぱいになった困った!!!そうだ!本部に連絡をして至急クーラーボックスと芋とアルミホイルを持ってきてもらおう、それは無理だいま操舵室が火事で連絡が出来ない。なんだ!空想じじいは携帯電話を首にぶら下げてる事に気がついたハハハハ~、あ~もしもしまりちゃん?「ただ今留守ですプ~~~~ッ。」バカヤローこんな大変な時に。しょうがない伝言を入れておこう。大変なことになった魚が釣れすぎてクーラーボックスに入りきれなくなった帰ったら大至急クーラーボックスと芋とアルミホイルをヘリコプターで届けてくれピッ。と、その瞬間海からあたり一面小さな泡が無数に出てきた、まるでジャグジーの中にいるようになった。シマッタ!まりちゃんが帰ってきて機械のスイッチを入れたんだ、あ~~~逃げるのが間に合わなかった、もう終わりだ!50万トンの貨物船は船尾からゆっくり沈み始めた。いきなりナンジャモンジャが船首に向かって走り出した、そして船首に立って両手を真横に大きく開いて笑いだした、なんか勘違いしてるようだな、こんどはK山さんと花の係長がいきなりバイオリンを弾き始めた、まさか!そうか!この船はタイタニックだったんだ~。