空想じじい

人生は七転び八転び。

書き忘れた日記 3

幼馴染の満君の家が波打ち際から30メートルくらいの所に建っている、海岸線を車1台がぎりぎり通れるくらいの道があって右手に防波堤がある、高さが1.5メートルくらい幅が30センチくらいある、その道の左側が満君の家だ、台風になると波しぶきが満くんの家の屋根にふりそそぐ。ある日満君が学校を休んでた、どうしたんだろうと思って学校が終わってから満君の家に行ってみた、すると玄関の所におかあさんがいたので聞いてみると。あのバカ防波堤を走ってて落ちて足を骨折したんだよハハハハハ~道路の方に落ちればいいものを、何が悲しかったのか浜の方に落ちたんだ、ハハハハ~浜の方は5メートルくらいあって岩場になっている、もう2回目だ本当にバカな子だハハハハ~。僕はその防波堤の上に立つと腰から下の力が抜けて膝がガクガクになって歩く事すら出来ないのに、満君はこの上を全速力で走れるんだ、信じられない。満君は高いところが大好きでしょっちゅう木から落ちたとか崖から落ちたとか言っていた。それから数十年たった満君は大工になった、屋根から3回落ちて3回とも6ヶ月の入院をする死んでてもおかしくないくらいの大怪我をした、3度目の正直がうそだと言う事を満君は証明したかったんだろうか?満君はそんな気のきいた人間じゃない。満君はまだ生きてるもう年だから、4回目はさすがに逝くだろう。