空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国 23

それから300年があっと言う間に過ぎ去った。チュルリラ~チュルリラ~と携帯電話が鳴った、はい、はなちゃんで~~~す。なんだって?伊豆の別荘に住み着いてる?しまった!48人も?なんてこった絶対に追い出してやる、庭に埋めてある金の延べ棒10トンが見つからないと良いんだが。でも今はどーしても帰れない、どうしてかと言うと、野グソをしていて尻を拭く紙がないんだ、尻を拭かないと気持悪くて歩けないどーしよう?そうだ!じじばば共和国のマンションに自分の部屋がある事を思い出した、なんだそこのトイレで尻を拭いてから行けば良いんだハハハハ~、係長はそのままうさぎ跳びをしながらじじばば共和国に向かった、3年かかってやっと到着した。その時ちょうどじじばば共和国では秋のわくわく大運動会をやっていた、係長は運動会が大好きだ、これから借り物競争がスタートするところだった、係長も参加した、総勢100名、1等商品はなんと「豪華客船タイタニックで行く世界2周半の旅」だ、なので全員殺気だっている、いよいよ第1組10人がスターとする、ヨ~イ・ドン、一斉にバラバラにスタートした、まりちゃんが拾った紙には「ドイツ人のハゲ頭を持ってきやがれ」と書いてある、え~~~っそんな人いるわけないよ~周りを見渡した、そうだ思い出した!旦那がドイツ人のハゲ頭だった、ラッキー。係長が拾った紙には「30メートルの越中ふんどし」と書いてある、え~~~今どきふんどしなんかしてる人がいるわけないでやんす~~~、その時だった観客席から係長はやくゴールに走れ!と言う声が聞えた、どーして?そうか今俺が付けているのが越中ふんどしか?ラッキーでやんす~~!と言ってゴールに時速2キロの猛スピードで走り出した、だがまりちゃんとその旦那がぶきみに後ろから迫ってきた、係長は気が付いてない1等賞を確信して両手をたかだかとあげたヤッタ~と叫んだその瞬間バタンと倒れたゴールの手前1メートルのところだった、ドイツ人のハゲ頭にふんどしを踏まれた、うぅぅぅぅ。