空想じじい

人生は七転び八転び。

ゆうさん危機一発 10

そこに熊にまたがった金太郎が通りかかった、熊が人の気配を嗅ぎ取った、この蓋の中に人がいると熊が言った、金太郎は熊の言葉は3つくらいしか知らない、なぜかと言うと小学校から不登校だった、ただ勉強が嫌いで学校へ行かなかっただけだ。でもだいたい熊の言う事はゼスチャーでわかった、が、なんせ金太郎は夏バテで食欲がなく1日にセブンイレブンのおにぎりを3個しか食ってないので力が出ない、マサカリも持つ力がないのでもう1ヶ月も家の倉庫に置きっぱなしにしてある、今日は天気が良すぎて暑くてめまいがして今にも倒れそうになっている。早く家に帰ってインスタントの冷やし中華でも食おう、と思って帰ろうとした時「ゆうさんの診療所」の看板が目に入った、そーかもしかしたらゆうさんが誰かとかくれんぼをしていてこの蓋の中に入って出れなくなっているのかもしれない、助けなきゃ!でもめんどくさいし力も出ないから帰ろ~~~っと、そこへ偶然にもあかずきんちゃんが通りかかった、金太郎さんこれを食べて力を出してください、頑張ろう日本!と言ってお腰に付けたキビ団子をくれた、ありがとう、あかずきんちゃん気を付けて、といって別れた。ただちに金太郎に力が戻ってきた、金太郎は蓋を少しづつ横にずらし始めた、重すぎて1時間ほどかかってやっと肥溜めが半分くらい見えてきた。太陽の光が肥溜めに差し込んだ、その時だった突然ゆうさんが意識を取り戻した、金太郎の姿がかすかに見えた、やった~助かった!きんたたたたすけて~~~~。金太郎は久しぶりの力仕事でくたくたに疲れて目がかすんで耳も聞えない何も見えなくなってきた、そのままぶっ倒れてしまった、意識が遠のいていく中でかすかにゆうさんの姿が見えた、ゆうううさん~~~助けて~~~