空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国 16

今年もいよいよ病気自慢選手権大会が開催される、前年度の覇者は花の係長だ、でも係長は2連覇を狙ってタイに武者修行に行ったままかえって来ない、この大会がある事を忘れてしまったか、帰る国を忘れてしまったんだろう。さすが見事なボケぶりだ。この大会ではボケはポイントが高い。トーナメント方式で行われる。じじばば共和国内の特設会場ではもうすでに予選ラウンドが始まっている。いよいよ次はまりちゃん対K山さんの対決だ、注目の取り組みになった、2人とも優勝候補の筆頭に上げられてる。西から上がったK山さんは釣り用の服を着ているポケットがたくさん付いている、全部のポケットに薬が入ってる、左胸のポケットには心臓の薬が入ってる、腰痛の薬は腰のポケットに入ってる、上手く家族が考えて薬を入れてある。え~っと痛風の薬を探しだした、あった~!間違えて下剤を飲んでしまったさっき試合前に下剤を間違えて飲んだばかりだまた下剤を飲んでしまったのだ、(これは高得点をゲットした)血圧の薬は何処だったかな~探し始めた、ポケットに去年から出し忘れてる年賀状が入ってるのを見つけた、しばらく考えてあっ!投函するのを忘れてた~~~思い出してしまった(この事が敗因につながった)。 まりちゃんは私はとてもK山さんには勝てないわ~、いたって健康ですと言って東からバケツにいっぱいの薬を持って土俵に上がった。薬なんかめったに飲みませんと言ってすぐに血圧の薬を探しだした、しばらく探したが見つからない、見つけた!と言って間違えて下剤を飲んでしまった、あ~っ心臓の薬も飲まなくちゃと言って探し出した、見つけた~と言って間違えて下剤を飲んでしまった、肝臓の薬も飲まなくちゃと言ってまた、見つけた~と言って間違えて下剤を飲んでしまった、(かなりの高得点をゲットした)私の負けだわ~~~と言って土俵を降りて行った右手に持っている薬のバケツには、花の係長と書いてあった。まりちゃんの圧勝だ。