空想じじい

人生は七転び八転び。

我は海の子 6

靴は穴が開いたくらいでは新しい靴は買ってもらえない、靴の前の部分が獅子舞の口のようにパクパクになってやっと新しい靴を買ってもらえる、新しい靴を買って欲しくてコウはよく自分で靴を破いた。朝昼晩3食、魚の干物ばっかりや、今日はその魚の干物もない。かあちゃん!おかずがなにもない。かあちゃんが冷蔵庫を開けて探すあ~なにもないわ、あるのは、あわびと、さざえと、ウニと、伊勢海老くらいや、それ食うか?味噌汁かけごはんにするか?ネコまんまにするか?。味噌汁かけ御飯にするわ、あ~ぁたまにはハムや玉子焼きやカレーライス食いたいな~、贅沢言うな!家は金がない。それから何日かした、めったにないんだけど晩御飯にカレーライスを作ってくれた、大きな鍋にいっぱい作る、ジャガイモがいっぱい入ってて、まるでカレー味のジャガイモ煮だ、うすくてスープみたいにしてる。でも念願のカレーライスだ!コウは大喜びだ、その日から朝昼晩カレーライスになる、さすがに4日目には飽きてくる、なくなるまでカレーが続く。まるで拷問だ!かあちゃん、もうカレーはいらんわ、なんで?カレーは大好きやろ?何でも食わにゃ大きくならんぞ、好き嫌いしたらいかん!