じいちゃんは竹細工も上手い、よく竹で籠を編む、コウはずーと見てるので覚
えてしまった、じいちゃんの横で一緒に作る、でも最後の上の部分は力が要る
のでコウには出来ない、じいちゃんがやってくれる。それから「もんどり」と
言うウナギを取る籠も竹で作る、ある日じいちゃんが5個作ってくれた、コウ
よ!この籠の中にミミズとタニシを潰して入れて夕方川に沈めて翌日の朝に見
に行ってみな、ウナギが入るよ、え~~本当コウは喜んだ、コウはウナギの蒲
焼が大好きだ、でも生きてるウナギはまだ見たことがなかった、見てみたい、
自分で捕まえてみたい、さっそくもんどりを川に仕掛けた、翌日わくわくしな
がらもんどりを見に行く、入っているのはどじょうばっかりだ、何日か仕掛け
たがウナギは入らない、この川にはウナギがはいないんじゃないかと思った。
数日後川ではやを釣っている時の事、変な見た事のないおじさんが背中にリュ
ックのような物を背負って、両手に鉄の棒のような物を2本持って川の中を歩
いてきた、見ていると魚がみんなお腹を上にして浮いてくる、ウナギも何匹か
浮いてきた、おじさんはウナギだけ取って網の袋に入れていく他の魚は腹を上
に向けて下流に流れていく、やっぱりこの川にはウナギがいたんだ、でも明日
からはもう他の魚もウナギもいない。コウはショックを受けた。あの道具はど
うなってるんだろう?じいちゃんに聞いた。あ~あれは電気で魚を感電させて
取ってるんじゃ、危ないんだ、時々、魚と一緒になって感電してひっくり返っ
て岩で頭をぶつけて怪我をするバカがいるんじゃ~ハハハハハ~。