空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん 24

きょんは通信の高校を卒業できたことでさらに自信をつけたようだ、アルバイ

ト先の支配人に直接自分はちゃんと仕事が出来てるから給料を欲しいと言っ

た。でもちゃんと出来てないから出せないと言われた、きょんは少し落ち込ん

だがすぐに立ち直った。お父さんアルバイトはしなくてもいいよね~他の事を

してもいい?ああいいよ。源之新は落ち込んですぐには立ち直れなかった。で

も今までは部屋から出る事すら出来なかったんだ、それを思えば上出来じゃな

いか、と自分に言い聞かした。源之新は支配人に話しを聞いた、きょんは普通

の人の2割くらいしか出来ない、何度も同じ失敗をして進歩しないんです、と

言う。そーですかしょうがないですね~。きょんはアルバイトをやめる決断を

した。そしてボクシングジムに通いたいと言う、週3回、月謝が1ヶ月700

0円、まあ安い。我が家の生活費も残り少なくなってきたが続けられるところ

までやらせてやろう。きょんは1人でバスに乗ってトレーニングウエアを買い

に行った。何時間かしてきょんから電話が入る、お父さん帰りのバスがどっち

から乗っていいのかわからない。バスは進行方向の左から乗るんだ、でも進行

方向がどっちかわからない、わかったよ迎えに行く、何処で待ってる?お父さ

んこのビルの2階で待ってるからと言う、源之新は2階の玄関に車を止めた、

遅い、電話をしてみる、お父さん1階で待ってるよ~どこにいるの?きょんお

前が2階で待っててと言ったんだよ、だから2階の玄関にいるよ、ちょっと待

っててすぐ行くから、源之新は2時間待った。