空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国 13

じじばば共和国にも正月が来た。花の係り長、くそじじい、KOTOBUKI、まりち

ゃん達は、昔を思い出してタコ揚げをすることにした。係長が言う、いや~~

懐かしいでやんす、まだ小学生の頃、家は貧乏だったので、正月には都会に出

ている叔父さん、叔母さんたちが帰ってきて、お年玉をくれる、そしてお土産

に必ず服を買ってきてくれるんだ、それが嬉しくて~もらうとすぐに着替え

て、その服を着てみんなでテレビを見ながらコタツでみかんを食べて、手が真

っ黄色になってしまう。それからタコを作って翌日に揚げに行くんだ。正月は

いつも寒くて風が強いでやんす~、鼻水が出る、新品の服の袖で鼻水を拭い

て、袖がピカピカに光ってた、それで一生懸命に作ったタコを揚げた瞬間に地

面にド~ンと墜落、ばらばらになってしまって、くやしいのと恥ずかしいのと

で走って家に帰って泣いたんでやんす~まだガキだったんでしょうがないな、

ハハハハ~なつかしいでやんす~。正月の3日目の事、4人は朝からタコを作

り出した、翌日の昼に完成した。共和国内にある名門ゴルフコース、「じじば

ばカントリー倶楽部」あのジャガーウッズも来た事があるすばらしいゴルフコ

ースがある、ゴルフの出来る体力のある人がほとんどいないのでいつもガラガ

ラだ、4人はゴルフ場でタコ揚げをすることにした。その日は寒くて風が強

い、係長は元日に孫に買ってもらったダウンジャケットの袖で鼻水を拭いてい

る、ダウンジャケットの袖が鼻水でピカピカに光ってしまった。先にくそじじ

いKOTOBUKI、まりちゃんがタコを揚げた、タコは勢いよく空に舞い上がった、

最後に係長のタコが揚ったかと思ったらいきなり地面にド~ンと墜落、うぅぅ

ぅがっくりと肩を落した、係長はくやしいのと恥ずかしいのとで走って「第4

仲良しマンション」の自分の部屋に帰って泣いた。