空想じじい

人生は七転び八転び。

銀太の冒険 7

翌朝ジャックとローズにお礼を言って、僕はこれから東京へ向かいます、そし

て西の方向へ歩き出した時、突然ジャックに呼び止められた、銀太!東京は

東の方角じゃ、あ~そうですかありがとうございました、と礼を言って逆の方

向に歩き出した、右手に海を見ながらひたすら歩いた、そうかこの海の向こう

側にアメリカがあるんだ、一度見てみたいな~とぼんやり考えながら歩いてい

たら、小さな港町に出た、漁師が5人暇そうにしていたので聞いて見た。この

海の向こう側にアメリカがあるんですか?そうだ、こんなにいい天気なのにど

うして見えないんですか?坊主!アメリカが見たいか?見せてやろうと言っ

て、両手で銀太の頭をはさんでグイッと持ち上げた、あいたたたたたっ、どう

だ坊主見えたか?痛っ~~何も見えないです。お前目悪いか?あの水平線の方

をよ~く見てろもう一度見せてやる、と言うとまた両手で銀太の頭をはさんで

グイッと持ち上げた、あいたたたたたっ、どうだ坊主見えたか?あ~っ痛て~

~っ星が星がチカチカしてる~、そうか国旗だけしか見えなかったか残念だっ

たな、たまに見えない日もある、まあアメリカが見たくなったらいつでも遊び

に来い、と言ってイナダを2本くれた、銀太は両手にイナダを1本づつぶら

げて背中にはリュックをしょって、再び東へと歩きだした。すると年のころは

70歳くらいの人が堤防に座ってタバコを吸いながら水平線のかなたをじーと

見つめている、ふと銀太の方を見た、坊主その魚をどうするんじゃ?さ~~

~、もう日も暮れてきたお腹もすいたろ?そこのすし屋に持ってけ、飯食わせ

てくれるぞ、どこですか?そこだ「すし屋」と言う看板が見えるだろ、と言う

とまた水平線のかなたに目をやってじーと見つめてる、タバコが短くなってタ

バコを持つ指を焼けどしそうになってる、さっそく銀太は「すし屋」入ってい

った、へ~~らっしゃい、何にいたしましょうお客さん、え~と、焼肉定食の

肉抜き1つ。