空想じじい

人生は七転び八転び。

ゆうさん危機一発 3

ゆうさんは、上下黒のスエットを着てる。赤頭巾ちゃんに出てくるお腹に石を

詰められたオオカミになった気分だ。ここしばらく日照りが続いてる早く家に

帰って農作物に水をやらなければいけない、気が焦った、なんだかすっかり百

姓が身についてしまった、自分でもおかしい、ハハハハハ声を出して笑ってし

まった、笑ってる場合じゃない早く家に帰ろう、病院の事務に行った、すいま

せん、シーハリアーを1機呼んで下さい、タクシーなら呼べますけど、じゃあ

それでいい、事務員は窓を開けて、お~~~いタクシーと呼んだ、ここは山の

中の病院だ周りには何もない、2日待った、偶然患者さんがタクシーでやって

来たので、そのタクシーを捕まえた、絶対離さないぞ!お客さんボンネットに

しがみついてないでドアから乗ってください、はい、すいません。最近どうで

すか?いや~不景気でお客さんがいないんですよ~これじゃあ飯食っていけま

せんわ。違う!足の水虫の事ですよ、あっ水虫、おかげさんで随分よくなりま

した、違う!イボ痔の事ですよ、そうですね~1日中車に乗ってるとよくなら

ないんですよいい薬はないですか?違う!海の事ですよ、海ですか?今日は波

があります、そうですか。そうこう言ってるうちに「ゆうさんの診療所」とい

う看板が見えてきた、運転手さんここで下ろしてください。はい。海の方を見

ると防波堤で家族ずれが3人で釣りをしていた、あ~危ないな~波が大きいの

に。突然大きな波が来て3人とも波に飲まれて防波堤から転落した、どうした

ことか、ゆうさんは全力疾走で山に向かったオシッコがしたかったのだ、それ

から全力疾走で家族連れを助けに行った。勢いよく海に飛び込んだ、そのまま

沈んでしまった、どうしたんだろう?泳ぎは得意だったのに、そうかお腹に5

キロのハンマーが入ってる事を思い出した、しまった~助けてくれ~~~、と

叫んだ、運良く3人の家族連れがそばに居たので、助けてもらった。