ゆうさんは、上下黒のスエットを着てる。赤頭巾ちゃんに出てくるお腹に石を
詰められたオオカミになった気分だ。ここしばらく日照りが続いてる早く家に
帰って農作物に水をやらなければいけない、気が焦った、なんだかすっかり百
姓が身についてしまった、自分でもおかしい、ハハハハハ声を出して笑ってし
まった、笑ってる場合じゃない早く家に帰ろう、病院の事務に行った、すいま
せん、シーハリアーを1機呼んで下さい、タクシーなら呼べますけど、じゃあ
それでいい、事務員は窓を開けて、お~~~いタクシーと呼んだ、ここは山の
中の病院だ周りには何もない、2日待った、偶然患者さんがタクシーでやって
来たので、そのタクシーを捕まえた、絶対離さないぞ!お客さんボンネットに
しがみついてないでドアから乗ってください、はい、すいません。最近どうで
すか?いや~不景気でお客さんがいないんですよ~これじゃあ飯食っていけま
せんわ。違う!足の水虫の事ですよ、あっ水虫、おかげさんで随分よくなりま
した、違う!イボ痔の事ですよ、そうですね~1日中車に乗ってるとよくなら
ないんですよいい薬はないですか?違う!海の事ですよ、海ですか?今日は波
があります、そうですか。そうこう言ってるうちに「ゆうさんの診療所」とい
う看板が見えてきた、運転手さんここで下ろしてください。はい。海の方を見
ると防波堤で家族ずれが3人で釣りをしていた、あ~危ないな~波が大きいの
に。突然大きな波が来て3人とも波に飲まれて防波堤から転落した、どうした
ことか、ゆうさんは全力疾走で山に向かったオシッコがしたかったのだ、それ
から全力疾走で家族連れを助けに行った。勢いよく海に飛び込んだ、そのまま
沈んでしまった、どうしたんだろう?泳ぎは得意だったのに、そうかお腹に5
キロのハンマーが入ってる事を思い出した、しまった~助けてくれ~~~、と
叫んだ、運良く3人の家族連れがそばに居たので、助けてもらった。