空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国 7

いよいよ秋の運動会のシーズンになった、第7グランドで秋のわくわく大運動

会が始まった。参加者が300人を超えた、その親族もたくさん見に来た、救

急車もすでに5台待機している、親族に成りすました葬儀屋が5社ほどまぎれ

こんでいる、葬儀屋の営業マンもじじばば共和国に入所できる年齢の人達だ。

朝8時から開会式が始まった。会長の挨拶が長い、え~本日は天候にめぐ

ま・・・・ボケが進んでて同じ事を繰り返ししゃべってる、話が長いので5~

6人倒れそうになった。葬儀屋がいろめきだった、すぐにその親族の所へ手土

産を持って行って営業を始める。実は今キャンペーン中でして、今日予約して

もらうと、あんな事こんな事そんな事お得な事がいっぱい・・・・・。 最初

の種目が始まった、「自分の入れ歯は自分で探しましょう」競争だ、大きな箱

の中に小麦粉が入ってるその中に入れ歯が隠してある、自分の入れ歯を探して

口に入れて走ってゴールする。よ~いピーッ、最初の組10人が一斉にスター

トした、あ~~~いきなり、まりちゃんと花の係長が転んだ!、すぐさま葬儀

屋が2人の親族の所に走った。2人は大丈夫だすぐに立ち上がって走りだし

た、自分の入れ歯を探し始めた、小麦粉が宙を舞ってみんな全身真っ白になっ

ている、観客は大笑いしてる。10人の選手は大混乱してる、なかなか見つか

らない、あ~っ俺の入れ歯をまりちゃんが足で踏んでるでやんす~、花の係長

が泣き崩れた、それを見た葬儀屋が一斉に係長の親族の所へ走った。あ~っG

さんが上下に上の歯を入れてる、B9さんが一つ俺の歯だよ!と言って、Gさ

んの歯を取ろうとして思い切り指を噛まれた、痛ーっその場にしゃがみこん

だ、それを見た葬儀屋が一斉にB9さんの親族の所へ走った。なかなかプログ

ラムが進まない、わずか1種目だけで夕方になってしまった、突然5台の救急

車が一斉にけたたましいサイレンとともに病院に向かって走り出した。え~~

誰か倒れたのか?あ~どうも葬儀屋が5人倒れたらしい。