銀太は道路わきで途方にくれていた、軽トラックが銀太の横に止まった、老夫
婦が乗っている、農作業中のようだ、銀太は事情を話した。じゃあ近くの診療
所まで乗せてってあげよう、親切な夫婦だ、軽の荷台に乗せてもらった、到着
するとそこには薬王寺という看板がかかっている、寺かと思ったが診療所らし
い、中に入ってみた、80過ぎと思われる男の医者が居た、患者は誰もいな
い、どうしましたか?片足は捻挫もう片足は骨折してます、それで?それだけ
です、う~んもしかして痛くて歩けないんじゃないの?そうです、そーかそれ
はかわいそうに。あっ!大変だ、昼飯食うのを忘れてる、しょうがないマック
のダブルチズバーガーにするか、わしは今から葬式に行ってくる、と言って白
衣を裏返しに着た、紫色の袈裟になった。留守番をしててくれ、どうせ患者な
んか来ないから、ちょっと待ってください、僕の足を先に診てください。お~
忘れてた、「どこでも軟膏」を処方しておくからこれを塗ればすぐに治る万能
薬だから、家にはこの薬しかない、万が一患者が来たらこの薬を出しといてく
れ、と言って行ってしまった。すぐにお婆さんが入ってきた。あれ~患者が来
ちゃったよ~どーしよう。診るしかないか。名前は?あります、あるのは大体
分かります。何と言う名前か聞いているんです、アルプスの少女ハイジ、随分
長い名前だね~、と言う事はアルプスで生まれ育ったんですね?いいえ天下茶
屋でんねん、それでどこがわるいの?さ~~ね。う~ん困った婆さんだな~、
たぶん「どこでも軟膏」をもらいに来たんだと思います、出しておきましょ
う。そーでっか、それでこれは何処に塗りゃ~ええのんか?、さ~~ね。
銀太の冒険5はゆうさんの部屋でUPされました。
http://blogs.yahoo.co.jp/ysatouline/27062150.html