空想じじい

人生は七転び八転び。

いつの誰やら

一万年ちょっと前の過去から、鶴吉、と、亀吉、がやって来た、どうやってやって来たか、誰も知らない、知りたくもない、とにかく来た、二人はお腹が空いている、とりあえずファミリーレストランへ入る事にした、結構狭い、となりのテーブルとの距離がずいぶん近い、いらっしゃいませ御注文が決まりましたら、このベルをお押しください、隣は20歳台のアベックだ、鶴吉がベルを押す、とりあえずビールを2000本、チャーハンライス、ライスは大盛り、亀吉は菜食主義者だ、焼肉定食の肉抜き、ハンバーグ定食のハンバーグぬきで、亀吉がメニューを見ながら変な顔をする、レタスチャーハン、初めて聞いた、こんなの食えるのかな?レタスとチャーハンは合わないよ、こんなの食うやつの顔が見てみたいよ、友達にこんなの食うやつがいたら気持ちわるいな、大きな声で話してる、そこへウエイトレスがやって来た、レタスチャーハンお待たせしました、隣のアベックの女の人の注文だ、女の人は真っ赤な顔になった、鶴と亀は窓の外に目をやった、大変な事を言ってしまったと心の中で思う、この2つのテーブルの空気だけが変な色になってる、気まずい、二人は無口になる、突然、亀吉がベルを何度も押しつずけた、はいお待たせしました、そんなにベルを押さないで下さい、ほっといて、俺にかまわないでくれ、鶴吉が言う、ビールを先に持ってきて、はい今トラックで・・・・・・バカヤロ誰が2000本も飲めるんだ、飲めるとしたらギャル曽根くらいしかいないだろう、適当でいいからすぐに持って来いよ、俺たちはお腹すいてるんだよ、猫の手も食いたいくらいだ。そして隣のアベックが帰って行くテーブルには四分の1しか食べてない、レタスチャーハンが残っていた。すぐに次の2人ずれの客が来る、レタスチャーハン2つと注文する、おい亀本当は旨いんじゃないか、俺たちが食べても居ないのに、変な固定観念を持ってるだけなんじゃないか、亀は心が優しい、さっきのアベックのことを悔やんでる、お腹もいっぱいになったし、じゃあそろそろ帰るか二人は帰る事にした、どうやって帰ったか、誰も知らない、知りたくもない、とにかく帰った。