肥溜めからかろうじて這い上がった、ゆうさんと浦島太郎はウンチまみれにな
っている、ふと見ると「戦車の事ならお任せ」と言う看板が目の前にある、こ
んな田んぼの真ん中に不思議に思ったが細かい事は気にしてはいられない、先
を急ぎたい、店に飛び込んで、大至急戦車を直してほしいと言う、店の人もゆ
うさんの事はニュースで聞いて知っていた、すぐに直してくれた、修理代２０
０万円を放り投げて、つりはいらない！マンションでも買いな～、と言って２
人は総理官邸に急いだ、しまった！もう現金がない砲弾が買えない、銀行に寄
って行こう、左手に東京放漫経営銀行（通称ＴＨＫＧ）がみえてきた、ゆうさ
んは戦車でそのまま玄関をぶち破って入って行った、行員に２千万貸してほし
いと言った、袋に金を詰めて投げてよこした、何だ！客に対して。マナーの悪
い行員だな～、頭に来たのでお礼に滑空砲を３発ぶっ放した、ビルがガラガラ
ドド～ンと潰れた、どうせ税金で建て直すだろう。もう砲弾がない、セブンイ
レブンの駐車場に戦車を止めて砲弾と缶コーヒーを買った、とそこへ、ひそか
に神社仏閣好きの、ぴあんさんが大社せんべいをバケツに一杯持って来てくれ
た、awaちゃんもユニクロのヒートテックを着て帽子をかぶって手袋して甘い
ドイツワインを２０本持って来てくれた。かざみんぐさんも、芋のつるの料理
を持ってきてくれた、あっこれヌカ漬けにしても旨いんだな～昔良く食べた。
そうか～たくさんの人が応援してくれてるゆうさんは気合いを入れなおした、
よっし！行こうか！しばらく行くとＪＡＬのビルが立ちはだかった、え～い邪
魔だ！ドーンドーンドーン・・・・と滑空砲を２０発位ぶちかました、見事に
がれきの山になった、その上を戦車で走って行く、良いさどうせ税金で新しい
ビルを建てるんだから、総理官邸に急ごう！ちょっとまてよ～地図もない、総
理官邸も見た事もない事に気がついたハハハハ～、これじゃあ行けるわけがな
い、何をやってたんだ俺は！誰かに聞かなきゃ、しばらく行くと東京軒と書い
たのれんが見えた、屋台のラーメン屋だ右手に見えてきた、よしっ！ラーメン
屋の親父に聞こう、ゆうさんと浦島太郎は戦車を降りてラーメン屋ののれんを
くぐった、あの～、へーいらっしゃい、なにいたしやしょう、チャーシューメ
ン２つ、へい！まいど～、あ～～っ太郎ちゃんたのんじゃったよ～、しょうが
ない食べてこ。あんた達の事はラジオで聞いて知ってるよ、総理官邸はすぐそ
こだよ、でも残念だったね～、クーデターは今日の午前中に終わっちまったよ
～ １９３６年（昭和１１年）２月２９日夜。
