空想じじい

人生は七転び八転び。

600キロをやって来た

昨日私の2歳違いの兄がやって来た、家まで600キロある、時速600キロで1時間、歩くと600キロ、けんけんしたら600キロだ、遠い、前の日に僕が疲れて晩ご飯が作れずに寝ていたら、家内がビックリして兄に助けを求めた、兄には長年助けられ続けている、僕が10歳の時に父が死んでから、兄が親代わりになっている、父兄参観も兄が来た、兄は家計をささえるために高校に行けなかった、担任の先生が奨学金が出るから兄を上の学校にやってくれ、と頼みに来るが、兄が断った、俺が働らかなかったら、この家はどうなるの。弟をせめて高校まではだしてやりたい、弟はバカだから、バカで学歴がなかったら生きていけないじゃないか、先生は何も言えなくて帰っていった、僕が中1、兄中3、中学のいじめはひどかった、新入生は全員、上級生にいじめられる、しきたりだ、廊下で上級せいとすれ違う、おはようございます、ちょっと来い、声が小さい、パチン顔を殴られる、大きな声で挨拶しても結果は同じだ、先輩の虫の居所の問題だ、部活では一人でも遅刻をすると、連帯責任ということで一人ずつバットで太ももの裏側を思い切り殴られる、紫色になって歩けなくなって次の日病院へ行く人も続出する、部活を辞めたいなんて言おうものなら、ここには書けない事態になってしまう、まだたくさんある、そんな中僕だけには手加減してくれる、それは兄がこの学校の有名人で僕が弟だと言う事をみんな知っているからだ、同級生に悪いなと言う思いが何時もあった。それから時がたって、僕が高校2年の時、怪我で何ヶ月か学校をやすんだ、勉強がさっぱりわからない、兄が来た、教科書見せろ、と言って10分程読むと、簡単じゃねーかといって全部教えてくれた、やっぱり兄が上の学校に行くべきだったと思った、この年になってもまだ兄に助けられ続けてる。