空想じじい

人生は七転び八転び。

初めてのスカイダイビング

地上訓練を終えていよいよ今日、初ジャンプだ「スカイダイビングの事をジャンプ」と言う、弥七は心臓がとびだしそうだ、私がジャンプマスターの姓はクソ名はジジイです宜しく、「ジャンプマスター」とはボスの事、全部チェック終わったね、えー注意事項は2つ、おしっこをもらさない事、おならをしない事、機内では、気圧が低くなるので、おならがでやすくなります、飛行機にこもって皆の迷惑になるから、したい人は今しとけ、じゃあ乗って、出発、上空10000フィートにさしかかる、そして案のじょうおならのにおい、臭い、機内に篭ってるなかなか消えない、皆知らん顔してやがる、弥七お前か?首を横に振る、上空12500フィートに到達した、クソジジイが言う、約1分前、弥七は緊張状態だ、右手を上げて見ろ、少し迷いながらなんとか右手を上げる、じゃあ1+1=2、バカ大きな1じゃ、35+36=え~出てこない、空気が薄いのと緊張感でパニックになってる、目が泳いでる、このくらいならまあ普通だね、ドアのそばへ来い、ジジイが脇と太ももの辺りをしっかり持った、絶対大丈夫、しっかり持ってるからな、セット、ゴー、行け!行くんだ!手を離せバカヤロー、弥七は必死でドアにつかまる、じじいが足で弥七の手の甲を思い切り蹴った、やっと落ちていく、フリーフォールが始まった、50秒経過、ジジイが開けのさいんを出す、なにもしない、気絶してやがる? じじいがリップコードを引いた、パラシュートが開いたのを確認してじじいも開く、後は無線誘導だ、窪やんがやる。はい右をひいて、よし左を引いて、よしいいぞその調子、ランディングが近い、窪やんも緊張する、右を引いて、違う右だ右バカヤロー、箸持つほうだ、え~い左引いて何処へでも行っちまえ~、あ~肥溜めにはまったよ、しかも首まで、誰か~、山本!助けに行って来い!さっき母危篤すぐ帰れと電報がありましたので帰らせてもらいます、川崎!お前行け!さっき電話で隣の犬が死んだのですぐ帰れと言う事で、しょうがねーな俺が行くか、そこへクソジジイが降りてきた、窪やんどうした?弥七のやつパニクッて右左分からなくなった、良くある事よ、ま落ちた所がコンクリートじゃなくて良かった。弥七、どうしてリップコードお引かなかった?さては昨日酔っ払って自転車で転んで指でも折ったか?ハハハハ~。いえ!飛行機の中で手の甲を思いきり踏まれてゆびが折れててつかめなかったんです。まあいい無線は聞こえてたか?はい、箸もつ方だって言っただろ、(鳴きそうな声で)はい聞こえました、ぼく左ききなんです。