空想じじい

人生は七転び八転び。

シンドバットの冒険

昔々、船乗りのシンドバットと言う若者が、仲間たちと島から島へと、渡り歩

いていました、ある南の温かい島の綺麗な泉のそばで寝てしまいました、目を

さますと誰も居ません、船もありません、ちくしょう!どうすればいいんだ、

置いてきぼりにされた、とりあえず近くの木に登って周りを見てみる、360

度水平線だ、地球はまるい事が確認できた、コッツーン、イッターッ、栗のイ

ガが頭に刺さった、血が出た、栗の木に登ってた、とりあえずこれは食料にな

る事が確認できた、他に食料がないか探した、サルのウンチを見つけた、臭

い!ウ~ッッサルのわくせー。生きていくためには水が一番大切だ、一日中探

し歩いた、だが見つける事が出来ずに、栗の木のそばの寝ていた場所に帰って

来た、綺麗な泉があった、そうだったのか~サルどもめ~なんてことを~、さ

るのせいにしてしまった、最初からそばに綺麗な泉があったのに。次の日の

朝、もうくよくよしててもしょうがない、と腹をくくった、此処に一生住もう

と決意する、よし!楽しもう!泉のそばの大きな岩に登って泉に飛び込んで遊

ぶ事にした、飛び込んだ、ゴ~ン、泉の中にも小さな岩があった頭を思い切り

ぶつけた、頭から血だ出た痛かった。次の日嵐が来た、2人の男が浜辺に打ち

上げられていたが、奇跡的に助かった、シンドバットが尋ねた、何処から来た

んだ?日本です、カツオ船が沈没しました、名前は?花の係長です、B9で

す、そうか運がよかったね~、こうなったら3人で力を合わせて生きていくし

かない、ふと見るとクワが2本、釣竿が1本落ちていた、係長が言う、私は釣

りの名人です、下半身1ヶ所不随ですが、釣りの大会で優勝した事もあるでや

んす、釣竿さえあれば食料は何とかするでやんす、シンドバットとB9さんは

クワで畑を作って野菜を作ろうと決めた、B9さんが言う、日本ではタバコが

1箱500円に値上げするらしい、もう高すぎて買えないから吸えなくなる、

最近は電子タバコにしている、そうか~、じゃあ野菜を作るのは辞めてタバコ

を栽培して日本に密売しよう、儲かるぞ、ふと見ると「タバコの種」と書いて

ある大きな白い袋が落ちている、こんな偶然があるんだろうか?不思議に思う

がこの際気にしない、さっそくタバコの種をまいた、1ヶ月で成長した、葉っ

ぱの摘み取りもした、だがどうやって売ればいいのか悩んだ、なんせ無人

だ、そうだ!のろしを上げよう、とB9さんが言う、インディアンみたいにか

い?そうだそうすれば近くを通る船が見つけて来てくれる、なるほど!さっそ

く火をたいて、B9さんが頭に鳥の羽を付けて踊った、係長とシンドバットも

頭に鳥の羽を付けて参加した3人で踊った、良く考えると踊らなくてもいいよ

うな気もする、そうこうしているうちに、すぐに大きな船がやって来た、5~

6人降りてきた、船長が言う、お腹が空いている何か食べさせてくれと言うの

で、昨日係長がウンチをしてるときに、偶然見つけてウンチまみれになりなが

ら捕まえた七面鳥を焼いて食べさせた、まだ少し臭ってるが、ありがとう!と

船長が言った、私達はタバコを探して7つの海を旅してる、あれば全部買いた

い、ヤッター一度に全部売れた~、また沢山作っておいて下さいまた来ます、

そうですか、であなたの名前は?わたしの名前はコロンブスです。        
1492年 秋。