それから何日かすぎる、どうも上の階の人が引っ越して行ったみたいだ、違う
人が入った、夜中の2時くらいだったと思う、窓を開けて変な音楽を大音量で
かける、人が沢山集まってる、これが3日に1度くらいある、家族みんな起き
てしまう、困った。この頃僕は花屋さんでアルバイトを始めてた、花屋さんと
言っても切花じゃなくて庭に植える花、盆栽、庭木、の販売店だ、僕の仕事は
水やりだ沢山あるので一日中かかる、そこに同じ宗教の人が働いて居るので聞
いて見た、彼が言うには、あなたがもし文句を言えば彼らは自分達の宗教を否
定されたと思い何をされるか分からないぞ、絶対文句を言わない方がいい、と
言う、じゃあ我慢するしかないのかい?、ま~そうだな~、困ったもんだ。そ
この花屋さんにアメリカにもう20年住んでる日本人の今さんが働いて居た、
今さんは僕より5歳くらい年上で、日本の歴史にも出てくる人の子孫で、その
後随分せわになる事になる。くそじじい大変な所に住んじまったな~、アメリ
カには変なやつがいっぱいいるから気を付けろ!と言われた。そして夕方、次
女を迎えに行くと毎日会う男の人が居る、ボブさんと言う、ボブさんの長男が
家の次女と同じクラスになっている、どうも家が一番貧乏でその次がボブさん
みたいだ、オンボロの車に乗っている、すごく愛想がいい、にこにこしていつ
も話しかけてくる、でも耳に何かの障害を持っている長男も同じ障害を持って
るみたいだ。ボブさんが言う、私は耳が悪いので、うまく聞けなくてごめんな
さいと言う、僕がうまくしゃべれないだけなのに~、障害を持ってる人は障害
者のきもちが良く分かるのだろう、僕が英語が話せないと言うのも障害者と同
じ事だからな~、一生懸命に僕の言う事を聞こうとしてくれる、申し訳なくな
ってくる。ある日、ボブさんが来週から仕事で、日本に行く!黒柳徹子ってど
んな人?と聞く、あ~テレビでよく見かける、有名な人だよ、ボランティア活
動をよくやってる、へ~そうなんだ、その人とテレビで対談する、え~、ボブ
さんどんな仕事をしてるの?まあ障害者を支援するような仕事かな~、あ~そ
れじゃあ金持ちじゃないな~、もし金持ちだとしてもボブさんじゃ、みんな寄
付してしまうんだろう、と思った。それから、話は前後してしまうが、書き忘
れたので書く。仕事が休みの日に、テレビがないと寂しいのでテレビを買いに
行った、ついでに服も買う、僕は170センチ62キロだ少し小さい、服は大
人のコーナーのSSでも大きい、子供のコーナーへ行けと言われる、子供のL
サイズがちょうどいい、どれもデザインがいかにも子供っぽい、でもしょうが
ないので買う、その服で酒、タバコを買いに行くと、いつもIDを見せろと言
われる、頭はげてるのにだ!。それからテレビを買って家に帰って付けようと
するが、コードがない、コードを買いに店に戻る、家に帰ってくる、リモコン
がない、リモコンを買いに店に戻るテレビをつけようとする、電池が入ってな
い、また買いに行く。ア~気の利かない国だ~。