空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国 60

いよいよ共和国に家族の強い要望で世界一スリリングなジェットコースターが出来上がった。

大きな池の中を駆け巡るコースになっている。

でも高齢者ばっかりだから心臓麻痺を起こす人が続出するんじゃないか?たぶんそこが家族の狙いなんだろうハハハハ~~~。

そう言う事なら乗ってやろうじゃないかと言う事で、精鋭が20人集まった、そして記念すべき始発に乗り込んだ。

それでは出発します~。

ちょっと係員さん安全バーは付いてないんですか?

ハハハハ~そこがみそなんです。

やっぱりそうか!、動き始めるとガタンガタンガタンとすぐに登りだした、5メートルほど登ってゆっくり下って水面すれすれに平らになった、でもゆっくり真っ直ぐ時速5メートルくらいで進んでいく。

退屈だな何処がスリリングなんだ?とその時、突然池の真ん中あたりでガタンと止まってしまった、10時間ほど待ったがなんの反応もない。

やばい係員は気が付いてないようだ、仕方ない皆でノロシをあげよう服を脱いで火を付けるんだ、するとゆうさんは着たまま火を付けてしまった、アチチチッ池に飛び込んだ、焼け死ぬかと思った!!!、なんだこの池浅いぞ。

ピンポンポンポ~ン~、場内アナウンスだ、ジェットコースターにお乗りの皆様大変申し訳ございません、ただちに修理にうかがいますもうしばらくお待ちください。

それから1時間、ピンポンポンポ~ン~、場内アナウンスだ、たった今整備士が心筋梗塞で倒れましたので明日にも求人広告を打ちます、人が見つかり次第修理いたします、もうしばらくお待ちください。
もしお急ぎでしたら自分の足で帰って来てくださっても結構です池の水深は80センチです。

なんだしょうがない皆で歩いて帰るか~ドボンドボンドボン、全員池に飛び込んだ、何が世界一スリリングなジェットコースターなんだ、ただのポンコツ、中国製じゃね~か?ぶつぶつ言いながらしばらく歩き出した。
 
すると無数のカヌーのような物が近づいてきた、なんだやっぱり助けに来てくれたんだ、ホットして歩くのをやめた時だった。

ピンポンポンポ~ン~、再び場内アナウンスだ、ジェットコースターのお客様1つ重大な事を言い忘れてました、この池には大型の人食いワニが500匹生息してます。

バカヤロ~先に言え!このハゲ~~~~