空想じじい

人生は七転び八転び。

書き忘れた日記 6

毎年盆になると、叔父さんや、叔母さんや、従兄弟や、道を歩いてる人や、たくさん家に来る。

とっちゃんが言う、人がたくさん来ると楽しくてええの~、そう思わないか?コウよ、人が寄り付かない家は衰退していくんや、逆に人がたくさん来る家は栄えていく家なんや。

じゃあどうしたら人が寄り付く家になると思うコウ、わかるか?

わからん。

客に気を使わせない事だ、気を使わなければ行けない家には行きづらいだろ、客に気を使わせないようにするには、どうしたらいい?コウよ。

わからん。

ハハハハ~自分が気を使わない事だ。あんまり綺麗に掃除をして完璧な料理を出されたらお客さんは気軽に来きにくいだろ。
客に料理を手伝わせたり、買い物を頼んだり、掃除を手伝わせたり、そうすれば客も気楽に来やすいだろ。

それから数十年後コウのアパートには毎日酒飲みが集まる、とっちゃんの教えどうりに、料理もしない掃除もしない。

ところがそのうち誰も来なくなった、部屋の床がゴミで見えなくなり、ドアを開けると、ゴキブリが1000匹くらい走りまわっていた、やりすぎてしまったのだ。