空想じじい

人生は七転び八転び。

お化け屋敷

飲み友達の野々村と猪瀬はいつもの居酒屋に向かって歩いていると、なんだ?ドアの前にお化け屋敷料金500円と書いてあるカンが置いてある。いつも通ってるのに初めて見たな。係員がいないじゃないか?まあいい懐かしいな~入って見よう、おい!野々村、怖くて泣くなよ~ハハハハ。
 
ドアを入るとかなり暗い、そして5~6歳くらいの女の子が笑いながら小走りに彼らを追い越していく、もう夜の10時だぞ!遅くまで子供を働かせて親は何考えてるんだ、しょうがないな~。

突き当たって角を曲がると、いきなり白い着物を着た髪の長いお姉さんが目から血を出してわら人形に5寸釘を打ち込んでる、見たな~~~。ハハハ~見ましたよ~、あ~ぁくだらね~、何にも怖くないじゃないか、

その白い着物のお姉さんが入り口からづーと彼らの後についてきた。なんだそれだけか?くだらね~~~。えっ?もう出口じゃないか、2人はさっさと外に出た、中学校の学園祭みたいなもんだな、ハハハハ~500円損したよ、いや、政治活動費に入れておこう。

おい!お前ら!この建物は関係者以外立ち入り禁止だぞ、表の看板が見えなかったのか?このズラ2人組のバカヤロ~。警備員に怒られた。
 
えっ!ドアの前にお化け屋敷料金500円と書いてあるカンが置いてあっただけだよ、野々村は300円しか入れなかったけどね、関係者以外立ち入り禁止の看板なんてなかったよな~。

なんだって?そんな馬鹿な事は絶対にない!この建物は3日前から改装工事中なんだぞ。