空想じじい

人生は七転び八転び。

車椅子の銀行強盗 7

大村君はUSO銀行に閉店5分前に超ハイテクの車椅子で到着した、良かった~間に合った。どうぞお客さんこちらの窓口へ。今日はすぐに呼ばれた、待たなくて済んだ良かった~。今日はどういった御用件でしょうか?。はい、銀行強盗に来ましたよろしくお願いします。そうですかそれで凶器は何をお持ちでしょうか?。
 
パソコンです。実は私はハッカー養成スクールを卒業してますそして自称スーパーハッカーなんです。このパソコンは北朝鮮のミサイル基地のコンピューターに侵入してます、いつでも私がミサイルを発射できます、ちょっと待ってください目標地点を今このUSO銀行にセットします、カシャカシャカシャ、ポン!完了しました後はスタートボタンを押すだけです、え~~っと3分28秒後に着弾すると出てます。
 
え~~~そんなバカな、ちょっと信用しにくいですね、信用しないんですか?。う~~~ん、そうですかじゃあこの銀行のコンピュータにも侵入してるのでシャッターを閉めてみますね、ポン!ガラガラガラ~シャッターが閉まり始めた。えっ!すごいですね~でもちょうど閉店時間ですしね~~~。
 
そこへ店長がパソコンを打ちながら現れた、私が店長の森田です、そうですか~私は大村君の言う事を信じます、可能ですからね、だからスタートボタンを押すのはちょっと待ってください。声の裏返った店長さんだ。吉川く~んすぐに1千万円用意しなさい、夕陽に向かって走らなくていいからね、と言うとまたパソコンに向かって猛烈な勢いでキーをたたき始めた。どうして吉川さんは夕陽に向かって走るんですか?。癖なんですそ~いう年代なんですね、出来た!!!と叫んだ。ずいぶん物わかりがいい店長さんですね~?。はい私はこの銀行の店長になる前はハッカー養成スクールの講師をやってました。
 
そこへ吉川さんが走ってやって来た。どうもお待たせしました大村さん、1千万円の入ったレジ袋を大村君に渡した。あっそれから警察に通報したらただちにミサイルがこの銀行に飛んでくるのでお忘れなく。店長はニヤリと笑った、よ~くわかってます気を付けてお帰りください。どうもありがとう御座いました、とお礼を言って銀行を出た。
 
すぐに大村君は車椅子の自動運転を自宅に向かうようにセットして動き出した。だが車椅子はあらぬ方向へ動き出した、あれっ!おかしいプログラムを間違えたのかな~~~
 
パソコンを音声に切り替えてどうしたんだ?とパソコンに聞いた。はい、ついさっき遠隔操作でプログラムが変更されました、この車椅子は警察署に向かってます、なんだって!!!ストップだストップしろ!!!。そのプログラムも変更されてます、止まれません。