それから２時間ほど経った。やっと防衛大臣から電話が来た。どうしたんだ？。はい、大臣「ミサイルのような色をした物体が福島原発に向かって飛行中」、と米軍から連絡が入ったのでお知らせしたかったんです。なに？バカヤローどうしてもっと早く知らせないんだ。知らせたんですが酒の席が盛り上がってたようでして。アッそうだった何十年かぶりに幼馴染と呑んでて楽しかった～～。
それどころではない、詳細は確かめたのか？間違いなくミサイルなのか？はいたぶん米軍があの色は間違いなくミサイルだと言いましたし、さっきテレビのニュースで福島原発にキノコ雲が上がってる映像が映し出されてました。そうか～迎撃ミサイルを発射しよう。えっ！もうテロリストのミサイルは着弾してますよ。かまわない、このまま何もしないのでは自衛隊のメンツは丸つぶれ、俺は首になって退職金ももらえなくて、天下りもできなくなって一家離散、それこそが一大事じゃ！
早く迎撃ミサイルを発射しろ！ただし太平洋の方に向けてじゃ。ミサイルが目標を外したのだと言えばミサイルのせいになる、自衛隊は迅速かつ正確な判断をしたと言う事になる。はい。わかりましたただちに発射します。ピィ。
おい鈴木金五郎！すぐに迎撃ミサイル発射！上官もう遅すぎます。うるさい！大臣の命令だ。はい！わかりました、バゴーン、発射しました上官！。アッ言い忘れたミサイルは太平洋の方に向けておけ。え～～～っ先に言ってよ上官、ロックオンしたまま発射しちゃったよ～～。
かくして福島原発に２個目のキノコ雲が上がった。
