空想じじい

人生は七転び八転び。

ベースボール3

延長11回の裏、依然1対1の同点、特別ゲストのミスタージャイアンツこと長嶋茂雄さんが来てくださる事になっているんですが、遅れてますね、アッ見えました、ミスターおそかったですね~、う~ん、いや~電車が行き先を間違えちゃって。そうですか、実は私はミスターの大ファンでして、あなたと誕生日が同じなんですよ、へ~、で貴方の誕生日はいつなんですか?さあ試合が始まりました、この回は桃太郎からです、どうでしょうかミスター?う~ん、打つと見せかけてヒッテッングでしょう、あえなく3球三振。次は・・・・お~と寅さんが旅から帰って来た、寅さんです、どうでしょうかミスター?う~んややもすると、寅さんのバッティングはシャープが鋭いので一発でるかもしれませんね~、ど真ん中のストレートで三球三振です、どうでしょうかミスター?う~ん、あんな魔球は打てない。いよいよツーアウトになってしまいました、なかなか決着がつきませんね~どうでしょうかミスター?う~ん、いわゆる、ややもすると、この試合は一点でも多く点を取った方が勝ちでしょう。次は一寸ボウシです、お~っとイチローがなにやらアドバイスをしてます、どんなアドバイスでしょうかミスター?う~んいわゆる勝負は最後までわからない!ネバーギブアップしてはいけない!とでも言ってるのでしょうか~。一寸ボウシは一度もバットを振りませんでした、バットが重くて振れないだけだった、フォアボールです、イチローの作戦勝ちですね、ツーアウト一塁、次のバッターは、あーっとどうやらピンチヒッターのようです、場内アナウンスが、背番号3長嶋茂雄!と告げました、場内は大歓声に包まれた、あれ!いつの間に解説室を出ていったのか?ミスターは片足に2枚重ねて靴下を履いている、片方の足は裸足で、履物は大和旅館のスリッパだ、オーットいきなりキャッチャーが立ち上がりました、敬遠です、残念!長嶋のバッティング見たかったですね~、場内は大ブーイング、第一球投げました、やまなりのボールだ、なんとミスターは打ってしまった、レフトスタンドに突き刺さったー、さよなら2ランホームランだー、万歳をしながら一塁二塁と駆け抜けていくが、3塁ベースを踏み忘れ、一寸ボウシを踏んずけて、スキップをしながら満面の笑みでホームへ帰って来た、審判はアウトのコールだ、前の走者を追い越してしまったのだ、ミスターは気が付いてない。やったー、夢のドリームゲームだ~。