空想じじい

人生は七転び八転び。

入院6日目

朝3時に目が覚めた。やっと兄貴が死んでから6ヶ月目で初めて兄貴の夢をみた。嬉しくて胸の周りが熱くなってすーっと気持ちが落ち着いていった、ここ4日くらい睡眠不足と空腹でイライラして自分で気が付かないうちに違う人間になっていたんだ。あらためて死んでも良し、生きても良し、なるようになるさ、と言う気持になった。兄貴の姿も声も出てこなかったが友達が2人出てきて、兄貴が死ぬ前日か直前に頭にあった風景なんだろう思うが、2人が案内してくれた、特別な風景じゃなくて俺たちだけが知っているたわいもない場所だ、田んぼ道に、自分達で名付けたハゲ山。道のない低木の林を掻き分けて登っていくとわずか20畳ほど木も草も生えてない場所がある、兄貴とよく登っておにぎりを食べた場所に、いろいろ懐かしい場所が出てきた、そして2人はこれでよかったんだよと言ったところで目が覚めた。今年の盆には兄貴の所に墓参りに行こうと思う、大切なお願い事がある、どうしても宝くじを当たらせてもらいたいんだ。