やっぱり怖い話

夕方うす暗くなってきた頃、新聞の勧誘が来た、昨日も来た、２日も連続で来るなんて聞いた事がない、しかも同じ人がだ、白いヘルメットに青いヤッケを着て、男の人で年は６０歳くらい白髪頭だ、洗剤とか何か色んな物を持って来る。今日の新聞あまってるから、と言って置いていく。家は新聞要りませんから、僕はね～小さい時に病気をして学校に行ってないから字が読めないんですよ、ひらがなくらいは読めるでしょ？、いや～ひらがなもよめないんです、奥さんは読めるでしょ？、いや～家内は目が見えないんですよ、そこを何とか、そこんとこが重要なんだよ！、写真とかも出ているから１ヶ月でも取ってくれませんか？使い道がない、いや～こんな硬い紙じゃ尻も拭けないし、ほしくなったら電話しますからもう来ないで下さい。と言って犬の散歩に出かけた、出てすぐ茶色い犬に会う、豆柴ですか？いえ柴です、これは小さいんですよ～、はあ～うちの豆柴は大きいんです、ほとんど同じ大きさだ。いつも行く公園の近くでラフに会う（ラフはハスキーと黒豚か何かの雑種だ）もう１３年になる老犬で毛も抜け落ちてよぼよぼと歩いてる、この前、ささ身ジャーキーを手で持ってあげたら、指まで一緒にかまれて血がでて痛かったので、最近はあげない事にしてる。飼い主のお姉さんが言う、ここまで歩くのがやっとなんですが、どーしても、公園の小川の水が飲みたいと、ラフが言うのでつれてきたんですよ、途中２回も転んで転ぶと自分ではもう立てないんです、泣きそうな顔で言う、そうかラフ飲みたいからしょうがないよな～、でももう涼しくなったから大丈夫でしょう？いや～獣医さんが今年いっぱいもたないから何でも好きな物を食べさせてやってくださいと言ってました。あ～そうですか～、と言って公園に向かう、公園にはまだ他にも僕と顔なじみの犬が何匹かいた、僕を見つけると僕の所へ尻尾を振って走ってくる、うれしいな～、公園ですこし遊んで家に帰る、さっき新聞屋が置いてった夕刊を見てみる、なに！ひき逃げかー、可愛そうに即死だ！あ～ぁ飲酒運転だな！今の法律では逃げた方が罪が軽くなるからな～、おそらく一度逃げて酔いを醒ましてから自主するつもりだな、「気がつきませんでした」と言って、これは納得いかないな～。ひかれた場所は、八場居交差点付近、お～すぐ近くだな～、今日の朝４時、、白いヘルメット、青いヤッケ、男性６０代、白髪頭、新聞配達中に・・・・・今日の朝か？？？