空想じじい

人生は七転び八転び。

手術3日前

胃がんの手術のたぶん3日ぐらい前のこと、突然むさくるしい男どもが病室に入ってきた、6~7人、ほかの人に迷惑だと思って、面会室へ皆を誘導した、もう30年以上の付き合いのある連中だ、上村が、はしやん、ガンて本当か、おお、胃を全部切る他に転移してたらそれも切る、ステージ4にかなり近い、、切ってみないとわからない、だめなら切らずに、他の治療に切り替えると言うことや、上村がガッカリした顔おする、皆の顔も一瞬変わって静かになる、皆俺がもうだめだと思ってるのが、手にとるようにわかる、神田うの、みたいな顔の上村の妻がそうだ内海さん知ってる?、おお、内海さんも胃がんだったんだよ、それもたちの悪いスキルス、俺もそのスキルスなんだよ、それだけはやめてよ、俺だってやめたいよ、するとせきをきったように、あいつも肺がんで、あいつは胃がんで、こいつは・・・・・・・・・・止まらない、俺を脅しにきたな、ここでビビったら一生いわれるぞと思って、まあなるようになるさ、と軽く言う、じっさい神田うののパンチはきいた、「いいパンチしてるじゃねーか、わけーの」と言うかんじだ。手術前日39度の熱をだしてる、執刀医に家内と俺で説明をうけてる時、家内が先生に,私どうしよう?先生が、手術するしかないでしょ、いや私もう47歳だしどうやって新しい旦那を探せばいいの?これにはまいった、家内よ、おまえもか。俺は平静を装ってるけど心臓にたくさん釘が刺さってるんだよ小心者なんだからやめてくれーと心の中でさけんでた。