空想じじい

人生は七転び八転び。

ハエ2匹検査 産地偽装

コトブキじじいは1週間前から養豚場を始めた。産地偽装にいやけがさして自給自足をする事にしたのだ、畑で野菜も作ってる。そしてユーキャンの「ハエ検査士講座」3ヵ月コース、を見事に2回目で認定試験に合格した、1回目は56点で落ちた。コトブキじじいは元々ハエのことには詳しい。ハエの研究を80年もやってきたハエのスペシャリストだ、現在70歳になる。そして民間の検査会社にこねを使って就職した。就職した翌日に、橋本商事に米の偽装疑惑がもちあがって検査の依頼が来た、コトブキじじいの担当になった。さっそく橋本商事を検査場に呼び出した、検査場は人里離れた山の中にある、建物は2軒しかない、並んで建っている。検査場にハエの籠を持ってコトブキじじいが入った。社長!これは秋田こまちに間違いないな?。はい絶対に秋田こまちです。そうか~ウソを言ってもクソを食ってもひどい目に会うぞ、コトブキじじいがおもむろにハエ籠を出した、いいかこのハエは10年かけて特別に訓練されたショウジョウバエだ10年間秋田こまちしか食べさせてこなかった、もう60世代目のショウジョウバエだ、したがってこのハエ達は秋田こまちしか食糧だと思ってない、今日はまだ餌をやってないのでお腹がすいてるから放せば必ず秋田こまちに止まる。すなおに産地偽装を認めれば、懲役3年と今なら全員にもれなくフンコロガシの携帯ストラップが付いてくる、が認めなかったら検査をする、そして米に止まったら無罪、米に止まらなかったら、その米は秋田こまちじゃないと言う証明になる、よってお前達は全員死刑と言う事になる。ど~する?。ちょちょちょっと待ってもらってもいいですか?隣の部屋で営業会議をしますので。わかった5分だぞ5分!。はいわかりました。社長は大急ぎで従業員10人と一緒に隣の部屋に入って行った。そのすきにコトブキじじいが検査場内のすべての窓を開け放った。う~~~ん、どうしようか?営業部長、はい社長心配ないです絶対に大丈夫ですよハハハハ~~~、1割は秋田こまちが混ぜてありますから絶対大丈夫です、そうか~フンコロガシの携帯ストラップがもらえないのか~残念!しょうがない検査させよう。どうもお待たせしました検査員さん、全部秋田こまちです間違いありません検査してください。よし!わかった、じゃあその米の袋を1袋あけてくれ、そしておもむろにコトブキじじいはハエの籠を開けた、とたんに2匹のショウジョウバエは窓から出て行った。まままままさか~~~、ありえない~。橋本商事の社長はショックのあまりその場に座りこんでしまった。残念ですがショウジョウバエが止まらなかったという事は偽装米、つまり秋田こまちじゃないと言う事です。よってあなた方の死刑が確定しました。ハハハハ~、そして隣の建物は1週間前にオープンした養豚場だった。