空想じじい

人生は七転び八転び。

ユキちゃんは農業を始めた 6

そして3ヵ月が経ってカンちゃんとユキちゃんが核シェルターから出てきた。このプロジェクトは失敗に終わったが、セシウムを撒き散らしてもらったおかげでジャガイモはついにスイカの大きさに成長した、やった~成功だ!アホ~~~失敗したんじゃ、まあいいさっそく売りに行こう、ユキちゃんがリヤカーにジャガイモを積み出した、アホ~~~トラックに積むんじゃ、明治時代じゃないんだぞ。それに売値の計算をしなけりゃいけないだろ、ユキちゃん速くそろばんをもってこい、プロジェクトの失敗の赤字金額を上乗せしなければいけない、え~~~っと困ったな~天文学的な数字になった桁数が足りない。そうだ!おかあさんに電話してみよう、もしもしおかあさん、投資金が莫大でそろばんで計算できないんだ。あっそ~じゃあ明日ちゃんと計算できる物を送るわ。翌日18金で出来た横幅が1メートルのそろばんが届いた、なんだ黄金のスーパーコンピューターじゃないのか、まあしょうがないユキちゃんのおかあさんは古い人だからそろばんしか知らない、古すぎていつごろ生まれたのか誰も知らない。さっそく計算してみるとジャガイモ1個が320万円になる、カンちゃんちょっと高すぎないか?え~~~っ国民どもってそんな貧乏なのか?困ったな~じゃあ1個32万円でどうだ、う~んまだ高いんじゃないの?そうかじゃあ3万2千円にしよう。カンちゃんはどうしてそんなに適当なの?。アホ!これなら国民どもでもポケットマネーで買えるだろう、赤字分はユキちゃんのおかあさんに払ってもらえば良い。よし!これでみんな丸く収まった良かった。そーだねカンちゃんついにヤッタ~~~さらに大金持ちになれる、カンちゃん!ナバホ族の勝利の踊りを踊りましょう、知らんわそんなもん!。翌日の朝さっそく「まるでスイカじゃが」を市場に出した、大ヒット間違いなしだ!ところが北海道中のじゃがいもがみんなスイカと同じ大きさになっていた、ゆうさんの実家が経営してる「ごく普通の農場でんねん」で収穫したジャガイモは「まるで超巨大すいかじゃが」と言うネーミングで1個30円だった。