空想じじい

人生は七転び八転び。

じじばば共和国 21

翌日、花の係長は急いで二丈島に逃げることにした、昨日の居酒屋で漁師が言っていた、なんでも二丈島はべつめい女島と言う、女ばっかりが住んでいる島らしい、係長はただちに二丈島に決定した。朝まだうす暗いうちに港に行ったが、港にはすでに漁師がたくさんいた。突然うしろから声がした、勇者み~~~っけ、しまった~見つかった、村長が近づいてきた、おい勇者よこんな朝早くからどこへ行くんじゃ?あの~二丈島へ泳いで行こうと思いまして。そうかちょっと待ってろ!絶対に動くな!動くんじゃない!絶対だ!。うぅぅぅぅやばそう、殺されるかな~、しばらくしたら村長が若い衆を4人連れてきた、二丈島まで船で送りましょう、それと二丈島ではお金の円は通用しない二丈島独特のお金を使う、それも用意した。さあ出発だ!。なんて優しい村長なんだ、昨日漁師に聞いた怖い話は冗談だったんだ、漁師は冗談がきついでやんす~~~。3時間ほどで二丈島のそばまで来た、港がないので島まで500メートルくらいのところで船を止めた、水深は約30メートルくらいだ。勇者よここから泳いで行け、係長は長さ30メートルの越中ふんどし姿になって海に飛び込んで、いろいろお世話になりました、本当にありがとうございましたといって右手を振りながら二丈島に向かって泳ぎ始めた。勇者よ!ちょっと待て、村長は係長のふんどしの端っこを持っている、ここに二丈島のお金を縛っておくからな、地獄の沙汰も金しだいだ、金がないと困るだろう、二丈島のお金は石で出来ていて真ん中に穴が開いていて大きくて重いほど高価なんだ特別サービスで300キロのお金をあげるから遠慮はいらん。4人の漁師がふんどしの端にお金を縛りつけた。なんとやさしい人達なんだこれこそが日本人だ、日本男児の鏡だ!うぅぅぅぅ係長は涙が出てきた。えっ今なんて言いましたか?村長!石で300キロでやんすか?遠慮します、貧乏には慣れてますからいりません。勇者よ、遠慮はいらんわ、勇者のやつ遠慮してやがるハハハハハ~、じゃあ達者でな~、漁師が4人で重そうにお金を持ち上げた。あ~~~やめて~~~お金と病院は嫌いでやんす~~~。せ~の~~~ドッポン、4人の漁師がお金を持って海に投げ入れた。うぅぅぅぅブクブクブク~~~そして係長は見えなくなった。