空想じじい

人生は七転び八転び。

車椅子の銀行強盗 中

その時だった正面玄関にパトカーが止まった、しまった!銀行員め警察に通報したな、何と言うひどい事をするんだここの銀行員は。こんな非常識な銀行にはもう2度と来てやらないからな~、とすて台詞を残して大村君は車椅子で時速30キロのスピードでお客さんの間を起用にぬって裏口から逃げようとした、ド~~~ン、ガラスの自動ドアにぶつかって頭を強打した、そ~か、自動ドアはすぐには開かないと言う事に気が付いた。ちょっと頭がよくなった。裏口にはすでに警察が待ち受けていた。さあいよいよジェットエンジンの出番だ、バコーン、キィィ~ン、エンジンが始動した、わずか2秒で時速200キロに到達、完全にパトカーを振り切った、八戸インターを入った大村君は頭がぼんやりしてきた、え~~~っと八戸があると言う事は、九戸、10戸、11戸、もあるんだろうか?俺は何処に逃げれば良いんだろうか?大金持ちになっても一生逃げ続けなければいけないのか?車椅子は時速300キロのスピードが出てるそのうちゆるいカーブにさしかかった、あ~~~っしまった~!完璧だと思ってた車椅子だが、ハンドルが付いてない事に気が付いた。曲がれない~~~っ、かろうじて体重移動で曲がりきった、ふ~~っ危なかった~と思ったのもつかの間、今度は事故渋滞だ!しまった~この車椅子にはブレーキも付いてなかった~~~、ド~~~~ン。