空想じじい

人生は七転び八転び。

アメリカ 32 ラグナビーチ

UCLAのアパートの隣の棟に住んでいる、デイビット夫婦はサンディエゴの近くのラグナビーチの山の上に家を持っている、海が一望できる、週末にはそっちに帰る、息子が1人いるが自閉症の疑いがある、自分がちょっとでも気にいらないとパニックを起こして暴れる、奥さんも疲れ果てていた、一家はそのうちUCLAを辞めてラグナビーチに帰っていった、それから僕達は何度もパーティーに呼ばれてラグナビーチに行っている、海のそばのこじんまりとした観光地だ、デイビットさんの家の庭は山の斜面になっていて、オレンジにみかんにアボガドの木がたくさんある1年中実がなっている、デイビットさんは隣の家との境界線を知らない、たぶんあのあたりまで家の土地だと思う、ずいぶん適当だ。パーティーでは僕は火をおこして先に呑み始める、ぼちぼち人が集まってくる、デイビットが言う大変だ!ポン酢がない!駄目だポン酢がなけりゃ食べれないじゃないか、どうしてポン酢を切らしたんだ!と奥さんを怒る、買いに行ってくる!と言ってすぐに出かけた、町のスーパーまで往復1時間かかる。奥さんが言う、あの人はポン酢が大好きで何にでもポン酢をかけるんです、刺身にもサラダにもポン酢をかける、ポン酢を切らせたらすごく怒るんですよ。アメリカ人のくせに。そうですか?アメリカ人のくせにね~~~。僕達はこの家に泊まっていくので夜遅くまで呑んだ、デイビットが言うもう何年もここに住んでるが両隣の人に会ったことがない、右の家の人の車はたまに見る事がある、噂ではレスビアンらしい時々パーティーをやっている、客の車も止まっているし声が聞えるときがある。だが左の家は夜に明かりがついてるときがあるくらいで来客もない、音も聞えてこない、どんな車に乗ってるのかもわからない、いつ出て行っていつ帰ってきたのか全くわからない、ちょっと気持わるいよ。どうも町の噂ではCIAの職員らしい。へ~っCIAは私生活まで秘密にしなければいけないのか、大変な仕事なんだな~~~。じゃあこの山にはもっと変な人が住んでるんだろうな~~~