空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん 27

きょんが料理をすると言うのでスーパーに買い物に出かけた、ひととおり材料は買った、きょんが台車を押してくれた、あちこちにぶつけまくっている、まるで酔っ払い運転のようだ、スーパーを出て車が置いてある方に押していく、道路と歩道に境目が少しの段になっている、台車の前のタイヤがひかかった、台車はそのまま前にひっくり返ってきょんが台車に馬乗りになった、買ったものがそこら中に散らばった、あ~っバナナは大丈夫か?リンゴは?イチゴは?お父さんきょんは大丈夫だよ、あっそ~、今日中に食べないと腐ってしまう大変だ!あ~っ卵が3つも割れてる、300円もする高い卵なのに~、豆腐も水が漏れてる、あ~ぁ、おとうさんきょんはすり傷もしてないよ、あっそ~。知らない叔母さんが一生懸命に拾ってくれてる、きょんはボーと突っ立ってる、源之新も急いで拾った、きょん!早く拾って、はい、きょんがゆっくり拾おうとした時にはすでに知らない叔母さんが全部拾ってくれてた。親切な叔母さんだな、どう見ても俺より年上だ、しかも足が悪いみたいだ、びっこをひきながら行ってしまった。家に帰ってきょんが料理を始めた、源之新が言う、きょん調味料の入れる順番は、あいうえお順だよ、え~~~っそうなの?じゃあ「味塩こしょう」から?